ある配信者の半生 ー学歴至上主義の両親に捨てられた僕の物語ー

 そうと決めたら、行動だ。

 証明写真の機械で写真を撮り、コンビニでペンと履歴書を買った。

 すぐに駅に向かい、電車の切符を発券する。 

 寝る場所と食べるものさえ確保できるなら、何でもしよう。

 電車に揺られて、ぼんやりとまわりを見る。

 卒業祝の花を左胸につけた中学生のグループがいる。

「早くカラオケ行こう!」
「あたし、ドリンク飲み放題でソフトクリーム食べたーい」
「ゆみちんダイエットはどうしたのさー」

 と楽しそうに笑いあっている。

 僕も、一度くらいあんなふうにみんなと遊んでみたかったな。

 本当は僕も、卒業式のあとにみんなでカラオケ行こう、と誘われていた。

 あの人たちは無駄金だと言って、交友費をくれたことはなかった。

 与えられてきたのは、参考書や受験対策の赤本だけ。

 あの人たちが言っていたように、みんなと遊ぶ時間って要らないものなのかな。

 だってみんな、あんなにも楽しそうに笑いあっているのに。