当て馬の矜持 ー嘘吐きな僕らの協奏曲《コンチェルト》ー

 夕食ができるまで時間があるから、いまのうちに勉強しておこう。

 今日の宿題を机にひろげる。

 キョウジいまなにしてるかな。

 コンクールが近いから、いまこの瞬間もピアノを弾いているのかな。

 悲愴の前は子犬のワルツを習っていたんだって。

 ショパンはコンクールの課題曲になることが多いから。
 弾いてくれたワルツはとっても素敵で、その場で踊ってしまった。