当て馬の矜持 ー嘘吐きな僕らの協奏曲《コンチェルト》ー

「葉月ちゃん、大丈夫? 今日はおでかけ中止にしてさ、話聞こうか。余計なお世話かもしれないけど、すごく辛そうに見えるから」

 マコトちゃんが心配そうに、私の顔をのぞきこんでくる。

 こんなこと、お父さんやお母さんに話せるわけない。

 同じ学校の子にも相談できない。

 マコトちゃんは……マコトちゃんなら、違う高校だし、他の人にバラすようなことしない。

 一人でずっとこの気持ちを抱えているなんてできなくて、頼ることにした。

「……うん。ごめんね、きいてくれる?」