当て馬の矜持 ー嘘吐きな僕らの協奏曲《コンチェルト》ー

 高校を卒業してもうすぐ二年。

 そろそろクラスの同窓会でもしようかという流れになった。

 実行委員に選任されてしまった俺。

 今はレストランの裏方で働いている。

 レストランを選んだ理由は単純に、まかないでメシ代が浮くから。

 仕事を終えて私服に着替えていると、実行委員の一人、横井からメッセージが来た。

『ハートフルベイビーがおねちゅだから行けなくなったわメンゴ』

 うっかりスマホを投げそうになった。

 相変わらずアホだな横井。

『わかったけど、メッセージくらい普通に書けや』と返す。