当て馬の矜持 ー嘘吐きな僕らの協奏曲《コンチェルト》ー

「ほら、プリンたべるよ。レオ、お皿片付けるの手伝って」

「はあい」

 レオはすなおにうなずいて、空になったお皿を一枚ずつ持ち上げる。

 僕も手伝ってテーブルをきれいにする。

「キョウジ、たすかるよ」

「ううん。作ってもらってるから、これくらいさせて」

 食後のデザートに、うちの母さんお手製のかぼちゃプリンにコーヒーをそえて楽しむ。

 レオはごまんえつのようだ。

「きょーくんのママのぷりん、おいしい」

「それはよかった。レオがよろこんでたって伝えておくよ」

 華音もいつも以上に蕩けそうな顔でプリンを口に運んでいる。

「キョウジのMama(ママ)プリンもじょうずなのネ」

「うん。僕、小さい頃は食が細くてあまり食べられなかったから、父さんがいろんな食材を買ってきてくれて、母さんはこうやって食べやすい方法をいろいろ考えてくれたんだ」

 おかげでここまで大きくなれたから、両親に感謝しかない。

「キョウジ、家族のこととてもだいじにしてる、良いね」

「そうかな」

 褒められると、なんだかこそばゆい気持ちになる。