当て馬の矜持 ー嘘吐きな僕らの協奏曲《コンチェルト》ー

 靴を揃えると、レオが待ちきれない様子で僕の手を引く。

 華音がトレーに食事を乗せて運んでくる。

 三人分だから、そこそこ量がある。

「手伝うよ」

Danke(ダンケ)。なら、これおねがい」

「うん。まかせて」
 
 トレーを受け取って大きめの団子のスープをテーブルに並べる。

 僕を見ていたレオが「ぼくもおてつだいする!」と走っていき、スプーンを三人分テーブルに並べはじめた。

「おまたせ。これでぜんぶ」

 華音がトーストとおかずと運んできて、夕食が揃った。