「直、一昨日は応援ありがとな! 事前に行くって言ってくれればいいのに」
休み明け後、朝一から悠人は僕にくっついてくる。
「はい、汗拭きシート」
「そんなに俺が臭いってか……」
「はいはい、このために来てるのは知ってますよー」
毎朝汗拭きシートを求めてくるのが日課になっているからね。
悠人はその場で汗を拭っていく。
チラッとお腹が見えたけど、朝陽先輩の時と違ってドキッともしないのは見慣れた光景だからだろう。
「そういえば、体育祭は何に出るか決めたか?」
「あっ……もうそんな時期か……」
年々暑くなってきているのもあり、青葉高校では五月の下旬から六月上旬に体育祭をやることが多い。
それに部活動が活発なのもあり、体育祭が楽しめるように配慮して、試合の近くと重ならないようになっているらしい。
まあ、部活に入っていない僕には関係ないんだけどね。
それよりも――。
「運動音痴の直がそんなに能天気で大丈夫か?」
「うるさいなー」
机の上で頭を抱えている僕に悠人は楽しそうに突いてくる。
部活動が活発ってことは、運動部に所属している人たちの見せ場となる。
そんな相手と運動音痴の僕が同じ競技に出るなんて、そもそも考えられない。
「最低二種目は出ないといけないんだよね……」
「二人三脚で俺と一緒に出るとして――」
「助かる!」
僕は悠人の手をギュッと握る。
二人三脚であれば、ある程度足が遅くても問題はない。
一緒に出てくれる人がいるだけでもありがたい。
「あと一種目か……」
個人競技と団体競技に分かれており、両方に一種目ずつ参加しないといけないのが体育祭ルールだ。
「棒引きとかならひっそりできるかな?」
「いやいや、引きずられて終わりだろ」
「あー、ウエイトリフティング部が去年活躍してたっけ……」
去年引きづられている同級生を見て、戸惑ったのを忘れていた。
運動音痴が参加できる競技ってほとんどないからね。
それにしばらくの間、体育が競技の練習になるから、単位のためにもちゃんと練習しないといけない。
「まあ、午後のホームルームまでに決めればいいらしいからな」
そう言って、悠人は笑いながら席に戻った。
運動神経がいい悠人にとったら、僕の悩みなんてわからないさ。
チャイムが鳴り先生が来ると、やはり話は体育祭のことばかりだった。
なんたって、僕の担任の先生がバスケ部の顧問だからね……。
もう朝からほとんど体育祭の話ばかりで疲れちゃう。
憂鬱な時間は一刻と近づいてくる。
お弁当を持った僕は校舎の裏へ向かう。
いつもは楽しいお昼なのに、今日はやけに足が重い。
「直……どうした!?」
「朝陽先輩ー!」
いつものように校舎裏へ向かうと、朝陽先輩がすぐに僕の表情に気づいてくれた。
こういうところが可愛い女の子たちからモテる要因の一つなんだろう。
「なんか元気ないな」
「実は体育祭で出る競技が決まらなくて……」
「ああ、うちの顧問が毎年張り切ってるからな……」
朝陽先輩は納得したように頷く。
「運動が苦手なんですよね。何に出ても足を引っ張りそうで……」
「そんなことで悩んでたのか」
「そんなことって……」
朝陽先輩は笑いながらお弁当の蓋を開けていた。
やっぱりこの人は食べることしか考えてないような気がする。
きっと僕よりもお弁当の心配をして――。
「それならチーム対抗の応援合戦に出るのは?」
「……えっ!?」
「今年は俺が応援団長をやることになったんだ」
朝陽先輩の顔を見ると、口いっぱいにおにぎりを頬張っていた。
僕は箸で卵焼きを掴むと、そのまま朝陽先輩の口元に持っていく。
やっぱり僕がおかずを食べさせるのは変わらないんだね。
「直の作る卵焼きはいつでも美味しいな」
いつものように僕の手から卵焼きを食べながら、話を続けていく。
「でも僕が応援合戦に入っても意味ないですよね?」
「そんなことないよ? 今年は俺のクラスと直のクラスは同じチームだし」
「あー、だから応援団長になったんですね……」
「あまり目立つつもりもなかったんだけどね」
きっと担任の先生が自分の部活の生徒だからって、強制的に応援団長にさせたのだろう。
試合でもあれだけ人を惹きつけるんだから、応援団なんてぴったりだ。
「自分のチームが優勝したら高級焼肉奢ってもらうって朝から意気込んでいたよ……」
「ははは、うちの担任らしい」
部活動が活発なのもあり、先生たちも体育祭は楽しんでいるようだ。
まあ、そのほとんどがその後の打ち上げ目的のような気もするけど。
「俺も高級焼肉食べたいな」
「僕のお弁当じゃ満足できないですもんね」
僕はジーッと朝陽先輩を睨みつける。
「いや、そんなことない! 直のお弁当はめちゃくちゃ美味しいぞ」
焦っている朝陽先輩を見ていると、つい笑ってしまいそうだ。
さすがに僕でも手作りのお弁当より、高級焼肉の方が気になるからね。
でも、せっかくだから朝陽先輩を脅かそうかな。
「どうせたくさん食べたいだけで……」
「いや、本当だ。直のお弁当は世界一美味いのは俺が保証する! お店の味では感じない、胸が締め付けられるような――」
「それって毒じゃ……」
「あー、違う違う! とにかく俺は好きだぞ!」
僕の肩を掴む朝陽先輩の顔は必死だった。
あまりにも必死な顔をするから、僕も申し訳なくなってしまう。
「くくく、そんなに好きなんですね。僕のお弁当」
「あっ……そそそ、そうだよ」
朝陽先輩は視線が合うと、恥ずかしそうに目を逸らす。
やっと僕に騙されたと思ったんだだろうね。
「じゃあ、僕も団体競技は応援合戦にしようかな」
「本当か!?」
朝陽先輩は勢いよく身を乗り出した。
「そんなに驚きます?」
「驚くだろ。応援団って意外と人が集まらないんだよ」
「人気の朝陽先輩が団長なら、みんな立候補するものかと」
「それが女子ばっかりなんだ」
「あー……」
なんとなく察する。
応援団に入れば、朝陽先輩と一緒にいる時間が増えるもんね。
「朝陽先輩も大変ですね」
「だから直が来てくれたら嬉しいな」
真っ直ぐそう言われると、少しくすぐったい。
でも、僕は足を引っ張る方だから、助けにもならないはず。
「俺が教えるからダンスも掛け声も心配しなくていい」
「ダンスもあるんですか……」
応援合戦という言葉だけで安心していた僕は、思わず固まってしまう。
「そんなに難しくないダンスだから大丈夫――」
「僕、リズム感もなくて……」
運動音痴だけなら良かったけど、リズム音痴でもあるからね。
「じゃあ、俺が隣で踊ろうか?」
「いや、それだと余計に目立ちません?」
「平気平気。間違えたら俺も一緒に間違えるから」
「応援団長失格ですよ」
二人で思わず笑い合う。
体育祭なんて憂鬱でしかなかったのに、不思議と少しだけ楽しみになってきた。
「後日顔合わせがあるんだけど来れそうかな?」
「お店の手伝いもあるからどうだろう」
平日の夜は母さんが一人で働くことが多いし、それに練習に行く日が多ければ迷惑がかかる。
それなら応援団をやめて――。
「あっ、練習は一緒に夜練するのはどう?」
「夜練……?」
僕は首を傾げると、朝陽先輩は続けた。
「商店街近くの公園で夜なら誰も人がいないから、見られる心配もないし」
僕がどうしようか悩んでいると、朝陽先輩は詰め寄ってくる。
「買い物の前に三十分だけ練習しない? それならお店の手伝いにも迷惑かからないと思うんだ」
朝陽先輩は僕の考えていることに気づいているのか、様々な提案をしてくれた。
それだけ一緒に応援団をしたいと思っているようだ。
「僕も母さんに相談してみますね」
お弁当の材料を買うために、ほぼ毎日朝陽先輩とスーパーに行っているから、現実的な提案でもある。
そこまで僕のこと考えてくれているなら、無碍にはしたくないしね。
母さんに連絡をすると、すぐに返事が返ってきた。
『直のやりたいようにしなさい。お店は母さん一人でもどうにかなるわ』
体育祭が終わるまでは、母さんの言葉に甘えようかな。
「僕、応援合戦に参加しようかと思います」
「よっし!」
朝陽先輩はその場で立ち上がり、嬉しそうに喜んでいた。
そんなに喜んでもらえるなら、僕もやりがいがある。
「朝陽先輩となら楽しそうですね」
「俺も直と一緒なら楽しいと思ってさ。だから誘ったんだ」
機嫌の良い朝陽先輩の笑顔はどこか眩しかった。
ただ、一つ気になったことがあった。
「ダンスの練習と買い物まで負担じゃないですか?」
「いや、そんなことないよ。俺も楽しんでいるからね」
やっぱり朝陽先輩は優しい人だね。
面倒見も良いから、バスケ部の後半にも頼りにされてそうだね。
これで体育祭に出場する種目はどうにかなりそうな気がする。
「じゃあ、ダンスが決まったら一緒に練習しよう」
「見捨てないでくださいね?」
朝陽先輩は笑いながら親指を立てた。
「それは絶対ないから大丈夫! 体育祭までにちゃんと踊れるように頑張ろう」
「よろしくお願いします」
軽く握り拳をコツンと交わしただけなのに、不思議と胸が温かくなる。
いつもは嫌だった体育祭までの毎日が少しだけ待ち遠しく思えたのは初めての経験だった。
休み明け後、朝一から悠人は僕にくっついてくる。
「はい、汗拭きシート」
「そんなに俺が臭いってか……」
「はいはい、このために来てるのは知ってますよー」
毎朝汗拭きシートを求めてくるのが日課になっているからね。
悠人はその場で汗を拭っていく。
チラッとお腹が見えたけど、朝陽先輩の時と違ってドキッともしないのは見慣れた光景だからだろう。
「そういえば、体育祭は何に出るか決めたか?」
「あっ……もうそんな時期か……」
年々暑くなってきているのもあり、青葉高校では五月の下旬から六月上旬に体育祭をやることが多い。
それに部活動が活発なのもあり、体育祭が楽しめるように配慮して、試合の近くと重ならないようになっているらしい。
まあ、部活に入っていない僕には関係ないんだけどね。
それよりも――。
「運動音痴の直がそんなに能天気で大丈夫か?」
「うるさいなー」
机の上で頭を抱えている僕に悠人は楽しそうに突いてくる。
部活動が活発ってことは、運動部に所属している人たちの見せ場となる。
そんな相手と運動音痴の僕が同じ競技に出るなんて、そもそも考えられない。
「最低二種目は出ないといけないんだよね……」
「二人三脚で俺と一緒に出るとして――」
「助かる!」
僕は悠人の手をギュッと握る。
二人三脚であれば、ある程度足が遅くても問題はない。
一緒に出てくれる人がいるだけでもありがたい。
「あと一種目か……」
個人競技と団体競技に分かれており、両方に一種目ずつ参加しないといけないのが体育祭ルールだ。
「棒引きとかならひっそりできるかな?」
「いやいや、引きずられて終わりだろ」
「あー、ウエイトリフティング部が去年活躍してたっけ……」
去年引きづられている同級生を見て、戸惑ったのを忘れていた。
運動音痴が参加できる競技ってほとんどないからね。
それにしばらくの間、体育が競技の練習になるから、単位のためにもちゃんと練習しないといけない。
「まあ、午後のホームルームまでに決めればいいらしいからな」
そう言って、悠人は笑いながら席に戻った。
運動神経がいい悠人にとったら、僕の悩みなんてわからないさ。
チャイムが鳴り先生が来ると、やはり話は体育祭のことばかりだった。
なんたって、僕の担任の先生がバスケ部の顧問だからね……。
もう朝からほとんど体育祭の話ばかりで疲れちゃう。
憂鬱な時間は一刻と近づいてくる。
お弁当を持った僕は校舎の裏へ向かう。
いつもは楽しいお昼なのに、今日はやけに足が重い。
「直……どうした!?」
「朝陽先輩ー!」
いつものように校舎裏へ向かうと、朝陽先輩がすぐに僕の表情に気づいてくれた。
こういうところが可愛い女の子たちからモテる要因の一つなんだろう。
「なんか元気ないな」
「実は体育祭で出る競技が決まらなくて……」
「ああ、うちの顧問が毎年張り切ってるからな……」
朝陽先輩は納得したように頷く。
「運動が苦手なんですよね。何に出ても足を引っ張りそうで……」
「そんなことで悩んでたのか」
「そんなことって……」
朝陽先輩は笑いながらお弁当の蓋を開けていた。
やっぱりこの人は食べることしか考えてないような気がする。
きっと僕よりもお弁当の心配をして――。
「それならチーム対抗の応援合戦に出るのは?」
「……えっ!?」
「今年は俺が応援団長をやることになったんだ」
朝陽先輩の顔を見ると、口いっぱいにおにぎりを頬張っていた。
僕は箸で卵焼きを掴むと、そのまま朝陽先輩の口元に持っていく。
やっぱり僕がおかずを食べさせるのは変わらないんだね。
「直の作る卵焼きはいつでも美味しいな」
いつものように僕の手から卵焼きを食べながら、話を続けていく。
「でも僕が応援合戦に入っても意味ないですよね?」
「そんなことないよ? 今年は俺のクラスと直のクラスは同じチームだし」
「あー、だから応援団長になったんですね……」
「あまり目立つつもりもなかったんだけどね」
きっと担任の先生が自分の部活の生徒だからって、強制的に応援団長にさせたのだろう。
試合でもあれだけ人を惹きつけるんだから、応援団なんてぴったりだ。
「自分のチームが優勝したら高級焼肉奢ってもらうって朝から意気込んでいたよ……」
「ははは、うちの担任らしい」
部活動が活発なのもあり、先生たちも体育祭は楽しんでいるようだ。
まあ、そのほとんどがその後の打ち上げ目的のような気もするけど。
「俺も高級焼肉食べたいな」
「僕のお弁当じゃ満足できないですもんね」
僕はジーッと朝陽先輩を睨みつける。
「いや、そんなことない! 直のお弁当はめちゃくちゃ美味しいぞ」
焦っている朝陽先輩を見ていると、つい笑ってしまいそうだ。
さすがに僕でも手作りのお弁当より、高級焼肉の方が気になるからね。
でも、せっかくだから朝陽先輩を脅かそうかな。
「どうせたくさん食べたいだけで……」
「いや、本当だ。直のお弁当は世界一美味いのは俺が保証する! お店の味では感じない、胸が締め付けられるような――」
「それって毒じゃ……」
「あー、違う違う! とにかく俺は好きだぞ!」
僕の肩を掴む朝陽先輩の顔は必死だった。
あまりにも必死な顔をするから、僕も申し訳なくなってしまう。
「くくく、そんなに好きなんですね。僕のお弁当」
「あっ……そそそ、そうだよ」
朝陽先輩は視線が合うと、恥ずかしそうに目を逸らす。
やっと僕に騙されたと思ったんだだろうね。
「じゃあ、僕も団体競技は応援合戦にしようかな」
「本当か!?」
朝陽先輩は勢いよく身を乗り出した。
「そんなに驚きます?」
「驚くだろ。応援団って意外と人が集まらないんだよ」
「人気の朝陽先輩が団長なら、みんな立候補するものかと」
「それが女子ばっかりなんだ」
「あー……」
なんとなく察する。
応援団に入れば、朝陽先輩と一緒にいる時間が増えるもんね。
「朝陽先輩も大変ですね」
「だから直が来てくれたら嬉しいな」
真っ直ぐそう言われると、少しくすぐったい。
でも、僕は足を引っ張る方だから、助けにもならないはず。
「俺が教えるからダンスも掛け声も心配しなくていい」
「ダンスもあるんですか……」
応援合戦という言葉だけで安心していた僕は、思わず固まってしまう。
「そんなに難しくないダンスだから大丈夫――」
「僕、リズム感もなくて……」
運動音痴だけなら良かったけど、リズム音痴でもあるからね。
「じゃあ、俺が隣で踊ろうか?」
「いや、それだと余計に目立ちません?」
「平気平気。間違えたら俺も一緒に間違えるから」
「応援団長失格ですよ」
二人で思わず笑い合う。
体育祭なんて憂鬱でしかなかったのに、不思議と少しだけ楽しみになってきた。
「後日顔合わせがあるんだけど来れそうかな?」
「お店の手伝いもあるからどうだろう」
平日の夜は母さんが一人で働くことが多いし、それに練習に行く日が多ければ迷惑がかかる。
それなら応援団をやめて――。
「あっ、練習は一緒に夜練するのはどう?」
「夜練……?」
僕は首を傾げると、朝陽先輩は続けた。
「商店街近くの公園で夜なら誰も人がいないから、見られる心配もないし」
僕がどうしようか悩んでいると、朝陽先輩は詰め寄ってくる。
「買い物の前に三十分だけ練習しない? それならお店の手伝いにも迷惑かからないと思うんだ」
朝陽先輩は僕の考えていることに気づいているのか、様々な提案をしてくれた。
それだけ一緒に応援団をしたいと思っているようだ。
「僕も母さんに相談してみますね」
お弁当の材料を買うために、ほぼ毎日朝陽先輩とスーパーに行っているから、現実的な提案でもある。
そこまで僕のこと考えてくれているなら、無碍にはしたくないしね。
母さんに連絡をすると、すぐに返事が返ってきた。
『直のやりたいようにしなさい。お店は母さん一人でもどうにかなるわ』
体育祭が終わるまでは、母さんの言葉に甘えようかな。
「僕、応援合戦に参加しようかと思います」
「よっし!」
朝陽先輩はその場で立ち上がり、嬉しそうに喜んでいた。
そんなに喜んでもらえるなら、僕もやりがいがある。
「朝陽先輩となら楽しそうですね」
「俺も直と一緒なら楽しいと思ってさ。だから誘ったんだ」
機嫌の良い朝陽先輩の笑顔はどこか眩しかった。
ただ、一つ気になったことがあった。
「ダンスの練習と買い物まで負担じゃないですか?」
「いや、そんなことないよ。俺も楽しんでいるからね」
やっぱり朝陽先輩は優しい人だね。
面倒見も良いから、バスケ部の後半にも頼りにされてそうだね。
これで体育祭に出場する種目はどうにかなりそうな気がする。
「じゃあ、ダンスが決まったら一緒に練習しよう」
「見捨てないでくださいね?」
朝陽先輩は笑いながら親指を立てた。
「それは絶対ないから大丈夫! 体育祭までにちゃんと踊れるように頑張ろう」
「よろしくお願いします」
軽く握り拳をコツンと交わしただけなのに、不思議と胸が温かくなる。
いつもは嫌だった体育祭までの毎日が少しだけ待ち遠しく思えたのは初めての経験だった。



