Break beat 03

礼真「べつについて来なくてよかったんだけど」

花子「王位につくものは民の暮らしぶりを間近でみる必要があるからな」

マキシ「立派なお心がけでございます、世子さま」

礼真「それ、朝やってた韓国時代劇?」

花子「では行くぞ!」

マキシ「イェー世子さま」

礼真「それ、店入ったらやめてね」


花子「ふーん、野菜?」

マキシ「ま?メロン!一万円!買う?」

礼真「買わない、食べられないのに」

花子「次は魚か」

マキシ「お刺身盛り合わせ!五千円!買う?」

礼真「…買わない」

花子「肉」

マキシ「黒毛和牛A5ランクサーロイン!いちまんにせ」

礼真「買わないよ!」

マキシ「買い物デート気分味わいたいだけなのなのに…」

礼真「保護者付きで?」

マキシ「ま?あーねーたしかに手がかかる保護者いたわ。所長!勝手にさっさと行かないの!」

花子「お前らがちんたらしてるからだろ。これはなんだ?」

礼真「カップのカレーですね」

花子「カップのカレー?」

礼真「お湯いれてぐるぐるーってしたらカレーになるんですよ。食べます?」

花子「いらん」

マキシ「だと思った」

礼真「早く目的のもの買おう」

マキシ「そうだね」

礼真「えっと消臭スプレー、布用…」

花子「これはなんだ?」

礼真「蚊取り線香ですね、知らないんですか?古くからありますよね?」

花子「あ?私が古いだと?」

礼真「そういう意味じゃないですけど…でも蚊取り線香はわかりますよね?」

花子「それは知っているが、ラベンダー?ローズ?」

礼真「あーいろんな匂いあるんですよ。蚊取り線香の本来の匂いが嫌って人もいるみたいだから」

花子「はぁー?あの匂いがいいんだろうが!そんなヤツは蚊にさされろ!」

礼真「俺に怒らないでください」

マキシ「ねーレイマー、どれ買うの?」

礼真「布に染み着いた匂いをとるスプレー。無香料の方がいいだろうな」

マキシ「えーなんか、匂いつきにしようよー」

礼真「いや、いい匂いと悪い匂いが混ざったら地獄だぞ」

花子「タバコもラベンダーもいい匂いだろうが」

礼真「この場合、タバコは悪臭ですね」

花子「は?」

マキシ「あっほらほら、タバコ匂い取るって、これでいいんじゃない?」

花子「は?」

礼真「そうだな!本体と詰め替えも買おう」

花子「タバコの匂いは正義だろうが!」

マキシ「所長、正義ほど揺らぎやすいものはないんだよ」

礼真「……俺、レジするから、二人はもう外で待ってて。マキシ、所長つれてって。外に喫煙スペースあったから」

マキシ「はーい、所長。タバコ吸いに行こうー」

花子「タバコ?」

マキシ「タバコ」

花子「行く」

礼真「はぁやれやれ」


数分後

礼真「お待たせ」

花子「なんだもう終わったのか、まだ2本しか吸ってねぇーのに」

マキシ「まぁまぁ、もう帰るから、事務所で吸えばいいでしょ」

花子「はぁー喫煙者は肩身が狭い」

マキシ「そういうルールは守るんだよなー。普段めちゃくちゃなのに」

花子「ルール守るのは当然だ。ルールがあるからこそ、その中でやるゲームが公平に楽しめる」

礼真「?名言?」

マキシ「の、ような?」

礼真「それより早く帰ろう。ベア吉に染み付きたタバコ臭早くとってあげないと」

マキシ「マルボロ臭いもんねークマ」

花子「お前らが吸ってる電子タバコのゲロ甘フレーバーとメントールの匂いもしみこんでるだろうが」

マキシ、礼真「「……すみません」」

花子「しかしこれで本当に匂いとれるのか?」

マキシ「さぁ?まあ、とれなかったらまた買いに来ればいいでしょ」

花子「今度はでかい薬屋に行くぞ」

マキシ「ドラッグストアって言うんですよー」

礼真「はぁ…今度はひとりで行こう」


See you next beat!!