嘘つき優等生~本音が言えない私を救ってくれたのは、ある秘密を抱えた君でした~

「なるほどね。詩悠(しはる)さんが庇ったのが、(そら)だったんだ」
 (そら)くんに聞いた話を、涼葉(すずは)に話した。
 涼葉(すずは)にしか、相談できないから。
「それで、今避けてるの?(そら)のこと」
「……まあ、ね」
「まあ、そうなるのが普通か。詩悠(しはる)さんが亡くなったのは、(そら)のせいってことだもんね」
 今まで言葉にしてこなかったけれど、そういうことだ。
 ――(そら)くんのせいで、お姉ちゃんは死んだ。
実柚(みゆず)は、どうしたいの?」
「私が、どうしたいか……」
実柚(みゆず)、本当は、(そら)くんと仲良くしたいんでしょ?でも、詩悠(しはる)さんのことがあったから、なんとなく踏み出せない」
 その通りだった。
 ――私は、(そら)くんに恋をしている。
 多分、あの丘に連れて行ってくれた日から。
実柚(みゆず)(そら)と話しなよ。……あの事故もさ、本当に悪いのは、(そら)じゃなくて、あのトラックの運転手でしょ?詩悠(しはる)さんの命を奪ったのは、トラックでしょ?」
「そう、だね……。……涼葉(すずは)、私、(そら)くんと話そうと思う。先生に、帰ったってこと、伝えてくれるかな?」
「うん、オッケー。体調悪そうだったって言っとくね」
「ありがと、涼葉(すずは)。大好き!」