嘘つき優等生~本音が言えない私を救ってくれたのは、ある秘密を抱えた君でした~

実柚(みゆず)……」
「ん?どうしたの?涼葉(すずは)
 美術室を出て、廊下を歩く。
 私は、あんなことを言ってしまった罪悪感に苛まれていた。
「……実柚(みゆず)、私のこと嫌いだったの?」
「え……?ど、どういうこと?」
 嫌な予感がした。
 もしかして、さっきの……。
「さっき、聞こえちゃったんだよね。私のこと、冷たいとか、空気読めないとか言ってたよね?」
「あれは……!」
「もう良い。親友だと思ってたのは、私だけだったんだね」
 違うの、涼葉(すずは)
 私は、そんなこと思ってなくて――っ。
 でも、私のその言葉は、涼葉(すずは)には届かない……。