嘘つき優等生~本音が言えない私を救ってくれたのは、ある秘密を抱えた君でした~

「どうしよう……」
 そう呟いても意味なんてないことは分かっている。
 この近くに、雨宿りができそうな店はない。
 目の前にあるケーキ屋さんは閉まっている。
「今日は傘持ってきてないのに……」
 本当に突然だった。
 空が暗くなったと思ったら、どしゃ降りの雨。
 最悪だ。
「俺も傘ないわ」
 途方に暮れる。
 終わった……。
「……じゃあ、うち来る?」
「え⁉︎」
「うち、ここから近いし。走ったらなんとかなる、かも」
 すごく濡れるだろうな……。
 でも、それしかないよな……。
「嫌なら別に……」
「……行く」