嘘つき優等生~本音が言えない私を救ってくれたのは、ある秘密を抱えた君でした~

 西壁(にしかべ)くんは、ちょうど五分前に到着した。
 映画は、十時四十分から。
 まだ少し早いので、まずは雑貨屋さんに行った。
「わー!このキーホルダー、可愛い!」
「そうだね」
 瑠愛(るあ)ちゃんが見つけたのは、ペンギンやハリネズミなどのマスコットがついたキーホルダーだった。
「欲しいなぁ。……ねえ、これ、お揃いにしない?」
「お揃い?」
「そう!四人で!……(らく)ー!(そら)くーん!」
 二人はすぐ近くで、食器を見ていた。
「ん?どうした?」
「これ、四人でお揃いにしない?今日遊びに行った証!私、ハリネズミが良い」
「良いじゃん。じゃあ俺、ペンギン」
「……俺は、リス」
 (そら)くん、リスなんだ……。
 まあ、可愛い動物ばっかりだもんね。
「私はハムスターにしようかな」
 お姉ちゃんは、昔ハムスターを飼っていたらしい。
 写真を見せてもらったことがある。
 可愛かったなぁ。
 名前はユキだったらしい。
「やったー!……あ、そろそろ映画館行ったほうが良いかもね。早く買っちゃおう」