嘘つき優等生~本音が言えない私を救ってくれたのは、ある秘密を抱えた君でした~

「そろそろ、帰るか」
「うん」
 丘で描いた絵は、今まで描いた絵の中で、一番上手く描けた気がした。
 夕焼けが綺麗だ。
「……本音、言いなよ」
 階段を下りながら、(そら)くんはそう言った。
「俺、本音言われても、嫌わないし。本音でぶつかられたほうが嬉しいし」
 目の前が、パッと明るくなったような気がした。
 私は、こういう人に会いたかったんだ。
 ――私の全てを受け止めてくれるような人に。
「……うん!」
 色あせていた私の世界に、鮮やかな色が加わった。