「夏だ〜! 出張だ〜! 商談だ〜!
……そ・し・て‼︎」
はるかは、心の中で誰にも負けなくらいなぼりゅうむ(当社比)で叫んだ!
「飯だ〜〜〜〜‼︎」
* * *
「三日月くん」
始まりは、部長の一言だった。
部長:シチサンにメガネ。多感な娘との毎日のバトルが悩み。
「出張、決まったから。はい、よろしく!」
「……はい?」
はるかは、ハニワ並みに固まった。
「どこへ? でしょうか? ボス」
「大阪。アンダースタン?」
「ラジャー!」
頭の中で膨らんだ回想をスルメ食いながら噛み締めて、はるかは新幹線に乗っていた。
「大阪!」
お目々がキラキラ。
「たこ焼き? お好み焼き? 串カツ? イカ焼き?
おっと、よだれが……うへへへ」
新大阪駅、到着。
スーツケースを引きずりながら、ホテルを目指す。
「まずは、商談…フッ、できるオンナはつらいよ!」
商談先の会社に向かう。
さきほど、涎垂らしてたのは誰? ってくらい、尊い営業職・三日月はるか(28歳。彼氏募集中)は、クラスチェンジしたかのような、真剣な顔と手際のよさで、商談に挑んだ。
「新商品の資料をお持ち致しました。
販売時期は、秋頃を予定しております。
関西での販売について、ご検討いただけますか?」
会議室で、はるかは、生き生きと働く。
「こちらの商品、関西ではどのくらいの販売数を見込んでいますか?」
取引先の社員の質問に、素早く答える。
「はい。現在の販売実績から考えますと、まずはこのくらいを想定しております」
はるかは資料を指差しながら説明する。
「なるほど。では、一度社内で検討してみます」
資料を整え、笑顔で頭を下げる。
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします!」
「おわた〜〜!!」
はるかは、仕事を終えると、両腕空高〜〜く届く勢いで、伸ばす。
「さぁ〜〜て、何食べよう?」



