落ちぶれた歌姫は、あやかしの皇帝に愛される

「……ここが、私の家」
 思ったよりも大きいし、綺麗だ。
 まあ、私が犯人ではない、ってこと、みんな分かってるもんね。
 今の左大臣は、平気で嘘をつく人だから。
「……一人暮らしか」
 なんとなく寂しい気がした。
 こんなに大きなお屋敷を、一人で使うなんて……。