「あの方よ。……『異能消し』って呼ばれている人」
「まあ、怖い」
『異能消し』……。
異能持ちの相手に触れると、相手の『異能』を消してしまう『異能』のこと。
『異能消し』を持つ人間は、忌み嫌われている。
私に、その『異能』があると分かったのは、3歳の頃。
兄の『異能』を消してしまったから。
『異能』は普通、3歳から5歳の間に開花する。
……兄は、『異能』を失ったことで、山奥の寺に預けられた。
もう二度と、人目に触れないように……。
一方で、私は、『異能消し』と呼ばれ、周りの人間は、遠ざかっていった。
両親も、私に触れようとはしない。
私の世話係は、『異能』を持たない下級使用人になった。
……『異能消し』を、人々は嫌っている。
『異能消し』は、弱いから。
普通の『異能持ち』は、『異能』を使うことができる。
でも、『異能消し』には、『異能消し』以外の『異能』が開花することはない。
……『異能消し』は、役立たずだ。
触れることができれば、『異能』を消せるけれど、まず、『異能持ち』に触れられないのだ。
『異能持ち』は、強いから。
「お兄さまの彩さま、とても強い『異能』をお持ちだったんでしょう?それなのに、消されてしまうなんて。彩さまもご両親も、お可哀想」
「まあ、怖い」
『異能消し』……。
異能持ちの相手に触れると、相手の『異能』を消してしまう『異能』のこと。
『異能消し』を持つ人間は、忌み嫌われている。
私に、その『異能』があると分かったのは、3歳の頃。
兄の『異能』を消してしまったから。
『異能』は普通、3歳から5歳の間に開花する。
……兄は、『異能』を失ったことで、山奥の寺に預けられた。
もう二度と、人目に触れないように……。
一方で、私は、『異能消し』と呼ばれ、周りの人間は、遠ざかっていった。
両親も、私に触れようとはしない。
私の世話係は、『異能』を持たない下級使用人になった。
……『異能消し』を、人々は嫌っている。
『異能消し』は、弱いから。
普通の『異能持ち』は、『異能』を使うことができる。
でも、『異能消し』には、『異能消し』以外の『異能』が開花することはない。
……『異能消し』は、役立たずだ。
触れることができれば、『異能』を消せるけれど、まず、『異能持ち』に触れられないのだ。
『異能持ち』は、強いから。
「お兄さまの彩さま、とても強い『異能』をお持ちだったんでしょう?それなのに、消されてしまうなんて。彩さまもご両親も、お可哀想」



