「……行ってまいります」
母上や父上にそう告げて、私は家を出る。
外には、皇家からの迎えの車が来ていた。
姉上は、見送りには来なかった。
そんなに私のことが嫌いなのか……。
と、少し悲しくなると同時に、諦めの感情も出てきた。
そうだよね。
私のことなんて……。
「――桜子っ」
「皇さま……」
「桃矢で良い。桜子も、皇になるだろう?」
「……桃矢、さま」
なんだか、少しこそばゆい気がした。
彼は、優しそうに微笑んでいた。
「行こうか」
「はい……」
母上や父上にそう告げて、私は家を出る。
外には、皇家からの迎えの車が来ていた。
姉上は、見送りには来なかった。
そんなに私のことが嫌いなのか……。
と、少し悲しくなると同時に、諦めの感情も出てきた。
そうだよね。
私のことなんて……。
「――桜子っ」
「皇さま……」
「桃矢で良い。桜子も、皇になるだろう?」
「……桃矢、さま」
なんだか、少しこそばゆい気がした。
彼は、優しそうに微笑んでいた。
「行こうか」
「はい……」



