俺達が学校内人気ナンバーワンカプ!?

「…という訳で、俺達…」
「付き合う事になりましたー!」

ファミレスにて、律と直希にご報告をした。

『学校内人気ナンバーワンカプ』が、本当に恋人になっちゃった。

「おめでとう。本当に良かった」
「おめでとー!幸せになれよー!」

2人は笑顔で祝福してくれた。

「めっちゃチューしてたね。たくさんの生徒が見てる前で」
「…ううう…。それは言わないでください…」

校庭での告白シーンやキスも、2人は全部見ていたらしい。

「でもさでもさ、学校とかでマジで気を遣わなくていいから!今まで通りな!」

大聖は2人にそう言ってくれた。
そう、今まで通りがいい。俺もそれを望んでいる。

「了解でーす」
「でもイチャイチャは2人きりの時にしてくださーい」

4人でケラケラと笑って、ご飯を食べた。

とりあえず良かったけど、泉斗の事が少し気になる。泉斗は いつの間にか帰っていた。大聖が連絡しても既読無視らしい。

泉斗の事は、今は許せない。
でも、いつかちゃんと許したいとは思っている。

・

「お前かよ!」

家に帰ってからスマホを見ると、直希からメッセージが来ていて、その内容に驚愕した。

【泉斗との動画、掲示板に上げたの俺だよん】

思わず「お前かよ!」と、叫んでしまった。

え、俺が泉斗にいろいろ酷い事言われてビンタまでされてる時、直希はずっと動画撮ってたの?
撮ってないで助けてくれよとは思ったけど、あの動画が掲示板に上がったおかげで いろいろ助かったし…。

【お前かよ!まあ、ありがとう】

そう返信すると、すぐに返事が来た。

【ついでにもう1つ暴露していい?】

なになにー?怖いんだけどー!

【怖いなあ…。何?】

〝ピコン〟

【匿名掲示板を作ったのは俺です】

…え?え!?えええ!?!?!?
直希があの掲示板の開設者なの!?!?!?
マジで!?え、全く知らなかったんだけど!

本日2度目の「お前かよ!」が出た。

【マジ!?お前かよ!】
【うん。掲示板も本当はめちゃくちゃ見てるよー】

元はと言えば、掲示板で4人がバズって人気になって、いろいろ大変だった。
でも、いろいろ楽しかったし、青春だったし、素敵な思い出も出来た。

だから今では、掲示板の存在には感謝してる…かも?

にしても、びっくりだ。まさか直希だったとは…。びっくりしたし、もはや面白すぎて笑っちゃった。

直希ってそういうサイトとか作れるんだ?どうやって作ったんだろう?簡単なのかな?
まあ、幼馴染だけど、知らない事もいっぱいあるよね。

【マジでびっくりなんだけど。ほんと おもろいわ】

そう返信した後、俺は直希が作った掲示板をチェックした。
傷付くからもう掲示板は見ないと決めてたけど、今日、俺と大聖は付き合ったから、みんなの反応が気になる…。

【いや、あの、マジでご馳走様でした】
【また たせゆめのキスシーンを生で見れるとは…】
【本当は動画撮りたかったけど我慢した。ちゃんとルールは守ったよ…】
【たせゆめ、マジで付き合ったんだよね?マジで恋人になったんだよね?今日】
【って事は今までは付き合ってなかったって事か】
【やっぱり たせゆめがナンバーワンだよ!】
【たせゆめ、学校内人気ナンバーワンカプに返り咲いたね!おめでとう!】
【『カプ』じゃなくて『カップル』】
【学校内人気ナンバーワンカップル!?】
【マジで幸せになってくれ…】
【ずっと一緒にいてね。てか、絶対結婚して!?】

…まあ、予想通りの反応だった。

俺と大聖が付き合った事がビッグニュースすぎて、泉斗の炎上はだいぶ収まっていた。

〝ピコン〟

またメッセージ。

直希からかと思いきや、違った。

【夢人の事、大切にするから】

送り主は、俺の恋人からでした。

「…へへへ…」

【俺も大聖の事、大切にします】

ニヤニヤしながら送った。口角が上がりすぎて、きっと今、めちゃくちゃ顔ヤバいだろうな。

でも、好きな人と恋人になれた今、かなり幸せかもしれない。