俺達が学校内人気ナンバーワンカプ!?

・

4人で文化祭のステージで男性アイドルの曲を踊る事が決定したので、大々的に宣伝した。
ポスターも作った。

「こちら、ポスターに使う用の写真ですからね」
「おん!イケメンに撮ってくれよなー!」

4人の4ショットの写真をB2サイズの用紙に印刷した。『文化祭でアイドルになります!握手会あり!』という文言もつけて…。そんな感じで大きなポスターを作成し、校内に10枚貼った。

学校内ではそのポスターを見てキャーキャー騒ぐ女子生徒で溢れていた。
「はあ!かっこいい!ぜーったい見に行く!」
「めちゃくちゃたくさんの人が見に来そうだよねー」
「ねえ、最前で見たいんだけど、席って早い者勝ち?」
「最前取れたとしてもさ、ワンチャン3年生に強制的に退かされそうでダルいんだけど」
「えー?それはいくら先輩でも言い返すわ。最前だけは譲らん」
「てか、出番は何時?」
「わかんない。調整中じゃない?てか、大トリっしょ」
「うん、絶対大トリだ。握手会も楽しみ!」

ファン同士の揉め事が起きないかは心配だが、生徒会メンバー達がまたスタッフ役をやってくれるので、少し安心だ。

・

一方、掲示板でも…。

【マジで文化祭楽しみすぎる。どうなるんだろー?】
【なんの曲をやるのか、4人のメンバーカラーは何色になるのか】
【ワンチャン グループ名もつけるのかな?】
【グループ名つけるとしたら、どんな名前になると思う?】
【4人の名前から取って、いい感じのグループ名作れないかな?】
【かかかか】
【?】
【4人とも苗字に『か』が入ってるから。ひだか、ふじかみ、かなもり、かわぞえ】
【だからって『かかかか』はセンスなさすぎてドン引きなんだけどw】
【グループ名もメンカラも本人達に任せるけど、夢人くんは絶対ピンクが似合うと思う!】
【制服じゃなくてアイドルっぽい衣装を着てほしい!】
【握手会の時もアイドル衣装がいいなー】

掲示板でも、俺らの文化祭のステージの事と握手会の事で話題が持ちきりだった。

・

文化祭までに、決めなければいけない事がたくさんあった。
披露する曲、メンバーカラー、グループ名、衣装などなど…。

いろいろ悩むかと思いきや、案外すんなり決まった。

まず、披露する曲は、
『星空花火』というグループの、
『いつか返事きかせて!』という曲に決まった。

『星空花火』。略して『ほしはな』。
19歳〜22歳の4人組男性アイドルグループ。
去年デビューしたばかりだが、彼らはデビュー前からとても人気があり、来年には全国アリーナツアーの開催が決定している。
系統は、“ザ・王道!キラキラアイドル!”って感じ。
なぜこのグループを選んだかというと、俺達と同じく4人組だから。そして、今最も勢いがある若手アイドルだからだ。

『いつか返事きかせて!』は、ほしはなのセカンドシングル。
好きな子を追いかけてアタックし続ける男の子の片思いラブソング。告白したけど、相手の子からは返事をあやふやにされて誤魔化されて、ヤキモキする男の子。それでも諦めないという心情が歌詞に入っている。
でも、切ない曲調ではなく、とても可愛くてポップで、王道アイドルって感じの楽曲。
SNSなどでも流行った曲だし、振り付けも簡単で覚えやすそうだからという理由で、この曲に決まった。

次に、俺達のメンバーカラー。これもすぐに決まった。
各々の好きな色にしようという事になり、被った場合は話し合いかじゃんけん。
でも、誰も被らなかったので、即決だった。
メンバーカラーは、
大聖:赤
律 :紫
直希:黄色
俺 :水色
に、決まった。
掲示板とかでは「夢人はピンク」という声も割と見かけたが、俺自身は水色が好きなので、水色担当になった。

グループ名。これに関しては絶対いろいろ悩むかと思ったが、これも割とすぐ決まった。
『手持ち花火』。略して『てもはな』。
星空花火の曲を披露する訳だから、星空花火に似たグループ名にしようという事になり、『手持ち花火』になった。
俺達はあくまでも一般人で本物のアイドルではないから、あまり派手すぎるグループ名は やめておこう、謙虚にいこう、向こうが星空花火なら、こっちは手持ち花火にしておこう、という感じで名前が決まった。ぶっちゃけちょっと適当な気もするけど、『てもはな』って略すのがなんか可愛いし、これでいいかなという感じで。
もう秋なのに花火?って思う人もいるかもしれないけど、俺達はそんな事は全く気にしなかった。
星空花火のような派手な名前じゃないけれど、手持ち花火も充分 綺麗な名前だし、割と気に入っている。

そして、衣装は作ってもらう事になった。副会長が衣装作りが得意なので、4人分、それぞれのメンバーカラーの衣装を作ってもらう事になった。
本家のような王道キラキラアイドル衣装を作ってもらう。握手会もその衣装でやる。

そんな感じで、いろんな事がサクッと決まった。

あとは、本番までにしっかりとダンスを覚えて練習しなければならない。