俺達が学校内人気ナンバーワンカプ!?

修学旅行が終わり、10月になった。

10月は特に楽しい行事はないから、いつも通りの学校生活を送る予定だ。

修学旅行が終わってからも、大聖とも今までと変わらず接しているし、相変わらず4人でいる。

そして、相変わらず俺達4人の人気は凄いみたいだけど、もう気にしない。特に危害がなければそれでいい。

「では、次、日高。読んでくれー」

大聖が教科書を読むように指名された。
しかし、大聖は机に突っ伏してぐっすりと眠っている。俺の隣の席で。
席替えをして、俺と大聖は席が隣になったのだ。たせゆめが隣の席になった日は、掲示板が大盛り上がりだった。

「日高ー?寝てるのかー?」

すぐるっちがこっちに近付いてくる。

「…大聖。起きてー」

俺は大聖の肩を叩きながら、小さな声で起こす。

「…んー…」

大聖がモゾモゾと動いた。

すぐるっちが来て、ポンッと教科書で大聖の頭を軽く叩いた。そしたらやっと大聖は顔を上げた。

「…あー…。すぐるっちおはよー…」
「おはよーじゃねーよ。シャキッとしろ。教科書を読め」
「はあい。何ページ?」

すぐるっちは大きくため息をついた。

「…川添。教えてやれ」
「あ、はい。45ページの8行目からだよー」

俺が教えると、大聖は「おー。さんきゅさんきゅ」と言いながら机の中から教科書を取り出していた。すぐるっちは呆れていたけど、生徒達はみんな笑っていた。もちろん律と直希も。
大聖ってちょっと問題児っぽい要素もあるけど、“イケメンだから許されている感”があるんだよな…。

・

放課後。

いつも通り4人で帰ろうとした。

「ねーねー。今からラーメン食べに行かない?」
「いいけど、なんでいきなりラーメン?」
「なんか、ずっと豚骨ラーメンが食べたくて食べたくて仕方がないのよ」
「はは。じゃあ俺は塩かなー」
「え、夢人と大聖も行くっしょ?」

答えはもちろん…。

「「行く!!」」

大聖とハモった。

「俺は醤油の気分かなー」
「え、マジ?俺も醤油ー!」

直希が豚骨、律が塩、俺と大聖が醤油。

「え、でも今の時間帯って営業してる?」
「通し営業の店だから、してる!むしろ夕飯の時間帯になる前に行っといた方がいい!」
「よーし!じゃあ行くぞー!」

すっかりラーメンの口になり、4人で教室から出ようとしたら…。

「あの、すみません」

男子生徒4人、女子生徒2人、合計6人の男女が、俺達に声をかけた。6人とも眼鏡をかけている。
…この6人、見た事あるな…。えーっと…。
…あ!生徒会の人達だ!

「日高大聖さん、藤上律さん、金森直希さん、川添夢人さんですね?」
「はい…」
「大切なお話がありますので、お時間よろしいでしょうか?」

生徒会長の男子生徒が、眼鏡をカチッと直しながら尋ねてきた。

「会長ー!悪いんだけどさ、俺ら今からラーメン食べに行くんよ!話はまた明日じゃ駄目ー?あ!それか、みんなでラーメン行っちゃう!?全く喋った事ないけど!」

…さすが大聖…。フレンドリーすぎる…。マジで人見知りとは無縁だな…。
ちなみに会長は俺らと同じく2年生なので、タメ口でも問題はない。

「…駄目です。本当に大切なお話なので。どうしても今から教室でお話をしたいのです」

会長は引かなかった。会長以外の5人も、無言の圧で俺達を見つめている…。

てか、生徒会が俺達4人に大切な話って何?めちゃくちゃ気になる。ラーメンどころじゃなくなってきた。

「そこまで言うなら、ラーメンは明日にしよっか」

律がそう言うと、俺と直希は「うん」と承諾した。

大聖は「えー?まあ、仕方ないなあー」と言って頬を膨らませていた。子供みたい。

「ありがとうございます。では、2年1組の教室を貸し切り状態にしてありますので、そこでお話しましょう」

会長のクラスが2年1組なので、2年1組の教室で話をする事になった。

…なんの話だろう?想像もつかないな…。