俺達が学校内人気ナンバーワンカプ!?

修学旅行3日目。

みんなお待ちかねの遊園地。

俺達4人は全員絶叫系が大好きだから、絶叫系のアトラクションにたくさん乗りまくった。平日だから一般の方は少なくて、待ち時間も短かった。

大聖は、昨夜の告白がまるでなかったかのように、いつも通り普通に接してくれている。
ジェットコースターに乗る時も「俺、夢人の隣!」って言って俺と隣同士で乗って、全く気まずさを感じない。

…もしかして、あの告白、俺の勘違いだったとか?それとも夢…?
もう、よくわからん…。

でも、とりあえず今は…。

〝ゴゴゴゴゴゴ…〟

「来るよ来るよ来るよ…!」
「あああ。ヤバい。もう落ちる…!」

「…ぎゃああああああ!!!」
「うぇーい!最高ー!!!」

とりあえず今は、遊園地を楽しむ事にした。

・

4人で昼ご飯を食べた後もアトラクションにたくさん乗った。

3時のおやつにソフトクリームを食べた。そのソフトクリームがとても美味しくて、大聖と直希は2個食べていた。律と俺は1個しか食べていない。

「え、お腹壊さない?大丈夫?」
「直希さー、小学生の時、アイスいっぱい食べてお腹壊した事あったでしょ」

律と俺は2人のお腹を心配している。
俺は直希の幼馴染だから知ってるけど、直希は小学生の時にアイスをたくさん食べてお腹を壊したという過去がある。だから今回もそうなるのではないかと心配だ。

「こんくらい余裕だし!俺を誰だと思ってんの?」

余裕の笑みの大聖。

「小学生の時の話を蒸し返されても…。もう高校生だし、大丈夫に決まってんじゃん!」

直希も「大丈夫」とのこと。

「そっか!大丈夫ならいいけど!」

・

「いたたたたたた!」
「ほらー!だから言ったじゃーん!」

案の定、直希は腹痛を起こした。大聖は大丈夫みたいだけど。

「ごめん。マジでごめん。トイレ…」
「いいよいいよ早く行ってきな?待ってるから」
「うん。ほんとごめん…」

直希はお腹を押さえながらトイレに駆け込んでいった。
「漏らすなよー!」と、大聖は叫んでいた。

「…大聖と夢人さ、先行ってていいよ。俺が直希待ってるから」

…そんな事を言うなんて、律ってどこまで優しいんだろう…。

「いやいや駄目だよ。俺らも待ってるよ」
「そうだよー!きっと直希すぐ出てくるからさー!」
「…でもさ、大聖と夢人、まだアトラクション乗りたいっしょ?」
「…まあ、それはそうだけど…」

それはそうだけど、律だけ残す訳にはいかないから。

「俺、ちょっと疲れてて、ちょうど休憩したいなって思ってたとこなんだよね。だから俺は大丈夫。後から合流するし、2人は先行ってな?」

律はそう言ってくれている。優しい。優しすぎる。めちゃくちゃ大人。

「んー…。じゃあ、絶対あとで合流しような?絶対連絡して!」と、大聖。

「わかった。また連絡するねー」
「ごめんね律ー」
「全然」
「じゃあ、またねー!」
「また後でー」
「さらばじゃ!」

律の優しさに甘えてしまって、俺と大聖だけ歩き出した。

…大聖と2人きりになってしまった…。

気まずい。大聖は朝からずっと普通に喋ってくれてるけど、2人きりになるとやっぱり気まずい…。

「夢人、何乗るー?バイキング?」
「え…。そ、そうだね!じゃあバイキング行こっか!」
「オッケー」

2人でバイキングの場所に向かう。

「てかさ、夢人はトイレ大丈夫だった?」
「うん、俺は大丈夫。大聖こそ、ソフトクリーム2個食べてたけど大丈夫なの?」
「大丈夫!俺、人生で1回も腹壊した事ないから!」
「それは絶対嘘」

気まずく感じているのは俺だけ?じゃあ、昨日の告白は一体何だったの?大聖、もしかして忘れてる?それともやっぱり俺の勘違い?聞き間違い?

「…夢人…」
「は、はい」

2人とも歩く足を止め、立ち止まった。

大聖は、さっきまでのおちゃらけていた表情は消えて、真剣な表情で俺を見つめている。昨夜の告白の時と同じ表情だ…。

「…夜中にさ、俺、夢人に告白したじゃん?」
「…うん…」

大聖は告白の事をちゃんと覚えていた。まあ、そりゃあ覚えてるか。あんな事言って俺を眠れなくしといて、忘れてる訳ないよな。

「…あれ、気にしなくていいから」
「…えっ?」

気にしなくていい…?

「気持ちが抑えられなくなって、勢いで告白してしまったけどさ、よく考えたら気まずくなるの嫌だし。これからも4人でいたいし。だから告白の事は忘れて、これからも今まで通り接してほしい」

…告白の事は忘れて、って…。勝手すぎるよ…。

でも、確かに気まずいのは嫌だし、俺だってこれからも4人でいたい。

…でも…。大聖は、俺の事が…好き…。それは確かなんだよな…。

俺が律の事を好きなように、大聖も俺の事が好き。

告白の事は忘れてと言われたけど、忘れられる訳がない。

でも、4人でいたい。

「…わかった…。俺も気まずいのは嫌だし、これからも今まで通りという事で…」

俺がそう返したら、大聖はニカッと笑った。

「ん。いろいろ困らせちゃってごめんな?」

そう言いながら彼は俺の頭をぽんぽんと撫でる…。
“困らせちゃってごめんな”とか言っときながらも頭は撫でてくるんだね…。
無自覚なのか、それともわざとなのか…。
大聖にとって、頭を撫でるという行為は別に大した事じゃないのだろうか?
まあ、いずれにしても、俺はやっぱり気にしてしまう…。
でも、これからも4人でいるために、俺は普通に接する。

「…あはは!もー!前髪崩れるー!」
「あー!ごめんごめん!」
「早くバイキング行こうよー!」
「おん!」

大聖からの告白は忘れられる訳ないけど、気にしないふりをする事にした。

・

その後、無事、律と直希とも合流し、遊園地を満喫したのだった。

夜も、また旅館の部屋で4人で騒いで、今日は すぐるっちにバレて怒られて、でも懲りずに騒いだ。だって、最後の夜だから。

本日の罰ゲームの回数は、
大聖:3回
純希:1回
俺 :1回
律 :1回
だった。

初めて律が負けて、やっと律の罰ゲームを見る事が出来た。律はすぐるっちのモノマネを嫌々やっていた。めちゃくちゃ似ていて大ウケだった。

そんなこんなで2時ぐらいまで起きていたけど、俺は前日にオールしていたから、さすがに睡魔が限界で、今日は俺が1番先に寝た。

翌日は、また律に起こしてもらった。大聖は相変わらずなかなか起きなった。

最終日は、お土産を買ったりしてから新幹線で帰り、修学旅行は終わってしまった。

いろいろあったけど楽しかったし、大切な思い出になった。

これからも4人でいろんな思い出を作りたい。

・

(掲示板)

【修学旅行終わってしまったー!】
【3日目の遊園地で、直希くんがソフトクリーム2個食べてお腹壊してた】
【え、直希お腹弱いの?可愛いー!】
【でさ、たせゆめが2人でなんか真剣な話をしてたよ】
【なになに!?たせゆめ、何を話してたの!?大聖から夢人へプロポーズ!?】
【内容まではわかんなかった】
【大聖声デカいのに内容聞こえないとかある?】
【そりゃあ聞こえないだろ。遊園地ガヤガヤしてるし】
【てか、たせゆめ2人でいたの?尊いな】
【何話してたんだろね】
【まじでお似合いだよねー!】
【てか、たせゆめの付き合ってる疑惑は、結局、真相はわからないままだね】
【マジで付き合ってたらいいのに!】