"花"を持たない無能令嬢の身代わり結婚

莉彩(りさ)さま。お手紙です」
 手紙……?
 私なんかに、一体誰が……?
「……っ」

『無能令嬢はいらないの』

 彼女の声が聞こえた気がする。
 ……そう。
 手紙は、彼女からのものだった。

『無能令嬢のくせに調子に乗らないでよ』

『お兄ちゃんをとらないで』

『消えなさいよ』

『"花"を持っていないんだから、しゃしゃり出ないで』

 どうして、そんなに……。
 私を嫌っているの?