"花"を持たない無能令嬢の身代わり結婚

(せん)さまが、明日、帰って来られるそうです」
「準備しなきゃ!」
 使用人たちは、(みお)さんが来た時のように、騒がしい。
莉彩(りさ)さま。お部屋、掃除させていただきますね」
 でも、私の部屋の掃除に来てくれるのは、芽以(めい)さんだけだった。
「……芽以(めい)さん。私の部屋の掃除、しなくても良い、ですよ?」
「嫌です。私は、莉彩(りさ)さまの専属使用人ですから」