"花"を持たない無能令嬢の身代わり結婚

莉彩(りさ)さま。今日は、(せん)さまの妹の(みお)さまがいらっしゃるようです」
 ああ、やけに屋敷が騒がしいと思ったら、そういうことだったんだ。
 でも、私には関係ないよね。
 (みお)さまの"花"は、"鈴蘭"。
 高貴な花だ。
「私も、今日はそちらでおもてなしの役目を任されたので、他の方が昼食を持ってきます」
 他の人か……。
 使用人は全員、私のことを嫌っているだろうな。