その後は特に変わりなく、学校とほしかげ界隈のことを両立させる毎日だった。
みゆにニアちゃんのことを訊くと、清々しい笑顔で答えてくれた。
私はそこで、みゆのあの苦しそうな顔はニアちゃんが原因であったのかもしれないと感じた。みゆの表情が軽やかで、私は和解できたのかは定かでなかったものの、良い別れ方ができたのだろうと察した。
もうニアちゃんはほしかげ界隈に顔を出すことはないという。せっかく受け入れてもらえたのなら、もう少し話したかったな。
それから一週間ほど経った今日。
私は学校で、隙間時間に色々なことを調べていた。
「さな、今日ずっと調べ物してるね」
友達にそう声をかけられ、自分でもそのことに気がついた。慌ててメモをとっていたノートを閉じる。
「ちょっと気になってるものがあって」
「なになに~?」
私のタブレット端末の画面を覗こうと、友達が身を乗り出してきた。ちょっとストップ!と言って、急いで止める。
危ない、焦った…!
「ごめん、知られたらまずいやつだった…?」
友達の疑問に対して私は少し唸って、考えた。
今調べていたのは、ほしかげ界隈のあれこれ。治安や事件などといったものから、近くの空いている物件まで実に多種多様なことを検索していた。
まだ確定したわけではないけれど、私はここ数日、ほしかげ界隈のために何ができるかを考えていて。
その取り組みが私の将来の夢になりそうな気がぼんやりとしていて、今はその材料集めをしているといった段階だ。
まだまだ初歩的で、誰かに見せたら少し恥ずかしい。
「そういうわけでもないんだけど、もう少し待っててほしい感じなの。自分の将来の夢が決まりそうな気がしてて、その準備をしてる」
友達は少し驚いたような表情を見せる。それも無理はない。
私は今の生活が忙しくて、将来のことを考える暇なんてないと感じていた。
しかし、身の回りのみんなや世の同級生たちは、それぞれ少しずつ進路が明確になってきているようで。
特に私のクラスは、ずっと憧れだった大学に進学したいという人や、医者を目指そうとする人など、レベルの高いものを志す人が多い。
友達はみんな医療系の仕事に就くことを考えているようだし、私も何度かそういった仕事に興味を持ったことはあった。
ただ、魅力は感じても、実際に自分がやりたいかどうかと問われると、どの職業も躊躇してしまう自分がいるのだ。
そのおかげで、友達と進路の話になっても、私は話を濁すことしかできなかった。
結局私は得意科目が集合しているからという理由で文系を専攻してしまったし、そろそろ大学のどの学部に進学しようかも決めなければならない時期なのに、それを先延ばしにしてきた。
それでも、今の私には、以前とは少し違った見え方の世界がある。
そこを頼りに、今は進んでみたいと思うのだ。
頑張れ、という友達の声に、背中を押された。
みゆにニアちゃんのことを訊くと、清々しい笑顔で答えてくれた。
私はそこで、みゆのあの苦しそうな顔はニアちゃんが原因であったのかもしれないと感じた。みゆの表情が軽やかで、私は和解できたのかは定かでなかったものの、良い別れ方ができたのだろうと察した。
もうニアちゃんはほしかげ界隈に顔を出すことはないという。せっかく受け入れてもらえたのなら、もう少し話したかったな。
それから一週間ほど経った今日。
私は学校で、隙間時間に色々なことを調べていた。
「さな、今日ずっと調べ物してるね」
友達にそう声をかけられ、自分でもそのことに気がついた。慌ててメモをとっていたノートを閉じる。
「ちょっと気になってるものがあって」
「なになに~?」
私のタブレット端末の画面を覗こうと、友達が身を乗り出してきた。ちょっとストップ!と言って、急いで止める。
危ない、焦った…!
「ごめん、知られたらまずいやつだった…?」
友達の疑問に対して私は少し唸って、考えた。
今調べていたのは、ほしかげ界隈のあれこれ。治安や事件などといったものから、近くの空いている物件まで実に多種多様なことを検索していた。
まだ確定したわけではないけれど、私はここ数日、ほしかげ界隈のために何ができるかを考えていて。
その取り組みが私の将来の夢になりそうな気がぼんやりとしていて、今はその材料集めをしているといった段階だ。
まだまだ初歩的で、誰かに見せたら少し恥ずかしい。
「そういうわけでもないんだけど、もう少し待っててほしい感じなの。自分の将来の夢が決まりそうな気がしてて、その準備をしてる」
友達は少し驚いたような表情を見せる。それも無理はない。
私は今の生活が忙しくて、将来のことを考える暇なんてないと感じていた。
しかし、身の回りのみんなや世の同級生たちは、それぞれ少しずつ進路が明確になってきているようで。
特に私のクラスは、ずっと憧れだった大学に進学したいという人や、医者を目指そうとする人など、レベルの高いものを志す人が多い。
友達はみんな医療系の仕事に就くことを考えているようだし、私も何度かそういった仕事に興味を持ったことはあった。
ただ、魅力は感じても、実際に自分がやりたいかどうかと問われると、どの職業も躊躇してしまう自分がいるのだ。
そのおかげで、友達と進路の話になっても、私は話を濁すことしかできなかった。
結局私は得意科目が集合しているからという理由で文系を専攻してしまったし、そろそろ大学のどの学部に進学しようかも決めなければならない時期なのに、それを先延ばしにしてきた。
それでも、今の私には、以前とは少し違った見え方の世界がある。
そこを頼りに、今は進んでみたいと思うのだ。
頑張れ、という友達の声に、背中を押された。



