◇
みゆから連絡が来たのは、土曜日の朝。
『今日、何か用事ある?』とだけ、メッセージが送られてきていた。
テストもひと段落つき、最近は勉強時間も定着してきたので、『特にないよ。どうかした?』と送った。
すると、珍しくすぐに既読がついて、『ちょっと話したいことがある』と返ってきた。
どうやら今日はみゆのお母さんが家にいないので、みゆが私にお昼ご飯を作って色々話してくれるらしい。
待ち合わせ場所は、広場の最寄り駅。
私はお母さんにそのことを伝えて、お昼時に家を出発した。
駅でみゆと会い、みゆについていく。電車に乗って、いくつか駅を通過する。
とある駅で降りた後、少し歩く。
着いたのは、私たちが住んでいた団地だった。
「懐かしい…!」
「でしょ。あたしはまだここに住んでるから、行こ」
みゆはいつもと変わらない様子で、部屋に案内してくれた。
話したいことがある、とはどんなことなのだろうと思っていたけれど、今考えるとどきどきしてくる。
私が当時住んでいた部屋は、もうすでに誰かの部屋になってしまっていたけれど。
団地から見える景色や周りの空気が変わっていなくて、なんだか少し嬉しかった。
みゆの部屋に入る。綺麗に整理整頓されていて、つい色々なものを見てしまう。
「あたし、自炊趣味なんだ。作るからちょっと座って待ってて」
「じ、自炊!?」
そんな驚く?と、みゆが笑う。だって、私よりも全然大人っぽいから…。
私なんか将来の夢も決まっていないし、あと少しで大人になるという自覚なんてない。
「お母さんがそういうの苦手で。あたしが好きだからやってんの」
「すごいね、自炊か…」
あたしの部屋なら適当に見てくれていいよ、と言われたので、お言葉に甘えてみゆの部屋を探索してみることにした。
私の部屋よりも綺麗かも、と思いつつ見て回る。
ふと、机の上に置いてあるテキストに目が留まる。高校二年生のテキストたち。
みゆは学校に行っているのだろうか。ゆのあくんから、通信制高校に行っているのかもしれないなんて噂は聞いた。
勉強も、アルバイトも、家事も、ほしかげ界隈のことも。みゆは本当にすごいな、と思う。
そんなみゆが話したいこと、と思うと、やはり少しだけ嫌な予感がする。
みゆから連絡が来たのは、土曜日の朝。
『今日、何か用事ある?』とだけ、メッセージが送られてきていた。
テストもひと段落つき、最近は勉強時間も定着してきたので、『特にないよ。どうかした?』と送った。
すると、珍しくすぐに既読がついて、『ちょっと話したいことがある』と返ってきた。
どうやら今日はみゆのお母さんが家にいないので、みゆが私にお昼ご飯を作って色々話してくれるらしい。
待ち合わせ場所は、広場の最寄り駅。
私はお母さんにそのことを伝えて、お昼時に家を出発した。
駅でみゆと会い、みゆについていく。電車に乗って、いくつか駅を通過する。
とある駅で降りた後、少し歩く。
着いたのは、私たちが住んでいた団地だった。
「懐かしい…!」
「でしょ。あたしはまだここに住んでるから、行こ」
みゆはいつもと変わらない様子で、部屋に案内してくれた。
話したいことがある、とはどんなことなのだろうと思っていたけれど、今考えるとどきどきしてくる。
私が当時住んでいた部屋は、もうすでに誰かの部屋になってしまっていたけれど。
団地から見える景色や周りの空気が変わっていなくて、なんだか少し嬉しかった。
みゆの部屋に入る。綺麗に整理整頓されていて、つい色々なものを見てしまう。
「あたし、自炊趣味なんだ。作るからちょっと座って待ってて」
「じ、自炊!?」
そんな驚く?と、みゆが笑う。だって、私よりも全然大人っぽいから…。
私なんか将来の夢も決まっていないし、あと少しで大人になるという自覚なんてない。
「お母さんがそういうの苦手で。あたしが好きだからやってんの」
「すごいね、自炊か…」
あたしの部屋なら適当に見てくれていいよ、と言われたので、お言葉に甘えてみゆの部屋を探索してみることにした。
私の部屋よりも綺麗かも、と思いつつ見て回る。
ふと、机の上に置いてあるテキストに目が留まる。高校二年生のテキストたち。
みゆは学校に行っているのだろうか。ゆのあくんから、通信制高校に行っているのかもしれないなんて噂は聞いた。
勉強も、アルバイトも、家事も、ほしかげ界隈のことも。みゆは本当にすごいな、と思う。
そんなみゆが話したいこと、と思うと、やはり少しだけ嫌な予感がする。



