叙情的現象解体文学

『蛙さんへの贖罪』

ごめんなさい。
この手紙を読んでいるということは、もう既に別れを告げているのでしょう。
本当に、身勝手な真似をして申し訳ないと思っています。
戸惑われているに違いないし、パニックに陥っているでしょう。
許されようとも思わないし、許されたくもありません。
でも、最後のお願いです。どうか、言い訳をさせて下さい。
私は、貴方を嫌いになったわけではないんです。
私は、貴方を好きになってしまった私が嫌いなんです。
そして、私は貴方に好きになってもらえた私が嫌いなんです。
ごめんなさい。本当に自分勝手な話ですよね。
愛して欲しいって願ってるのに、愛されるのが嫌なんです。
どうかしてますよね。天邪鬼にもほどがあるというか。
もう、こんな私のことは早く忘れて下さい。
貴方は貴方のまま素敵な人と出会って下さい。
好きを素直に伝えられる人と一緒にいて下さい。
私のような人間は、自分を呪ったまま生きるんです。
今までどうもありがとうございました。
出会えて幸せな気分でした。
初めて手を繋いだ日、本当に好きで溢れていました。
また、いつか会えたらいいな、なんて。
ごめんなさい。言う権利がないですよね。
じゃあ、また。