〇メイの家 深夜
水を飲みに行ったメイが、真っ暗な廊下の方でぼんやりと灯りがついてるのを見つける。
ドアの隙間から光。
翔の部屋から灯りが漏れている。
コンコンとノックをして部屋に入るメイ。
メイ「翔…?起きてるの?」
自室の机の上にいる翔。
ランプの光がテーブルを照らしている。
チラッと見るが何も言わない翔。
メイが翔のそばにいく。
机の上には何かを書いたような紙が沢山ある。
翔「夜狐のことを考えてたんだ」
真面目な翔の顔※ランプの温かい光に照らされている。
翔「出現する条件とかがわかればいいんだけど…」
翔「ダメだー。全然わかんねえ」
ペンを置いて、イスに深く身体を預ける。
ひどく疲れた様子。
※目の前の紙には夜狐が出現した場所・時間が書いてある。地図も有り。
メイ「神出鬼没なんでしょ?条件なんてないんじゃない?」
翔「うーん。でも時間帯は決まって夜なんだ。だから場所も、現れる理由があるはず。気づいてないだけで…」「この村に現れた原因も気になるし…」
イスに身体を預けているので目を閉じたまま上を向いている。
メイ「あまり考えすぎないのよ?」
翔「んー」※上の空返事。
無言のまま部屋を出るメイ。
お茶を持って、再び翔の部屋に戻ってくる。
※湯呑み。湯気がたっている。
翔「あ、ありがとうメイさん」
翔「夜狐って妖なのかな?」
メイ「どうして?」※内心驚いてるが表情にはださない。
翔「もう何年も前に現れたのに全然姿が変わってないらしいよ」
メイ「顔を隠してるんでしょ?わからないだけで、もしかしたらだいぶお年寄りなのかもよ?」
翔「動きも機敏で捕まえられないんだ」「お年寄りが塀を走ったりできる?」
メイ「あら。偏見はよくないわ」
翔「えー?お年寄り!?」
※納得できないという顔。
翔「妖の方がまだ可能性ある気がするんだけど…?」
「そう言えば」と言いながらベッドに座るメイ。
メイ「どうして夜狐について調べだしたの?」
翔「……」
今までの事を思い出すかのように、ランプの炎を見つめる翔。ゆっくり話し出す。
翔「強くなってこの村を守るのが俺の夢だったけど…」
翔「病気で死んでいくんだったら意味ないじゃんって」
※若干切なそうな顔をする。
翔「その病気を止めないと…いつかみんないなくなっちまう」
メイ「そっか…」
※しんみりモード。
翔「だからもう少し調べてから寝るよ」
翔「お茶ありがとう、メイさん」
メイ「うん。翔もキリのいいところで切り上げて寝るのよ?」
翔「うん。そうする。ありがとう」
メイ「おやすみ」
翔「おやすみ」
部屋から出て行き、ドアを閉めるメイ。
何も話さないが翔のドアに背を預け、意味深なコマにする。
次のコマでは、
次の日、また次の日と日付が経っていく。翔が夜狐について考えてるシーン。
※デフォルト絵でも可。
〇翌日・朝 メイの家 リビング
あくびをしながら歩いてくる翔。
翔「おはよ、メイさん」
メイ「おはよう。あれから何かわかった?」
翔「ぜーんぜん」
イスに座ってメイが準備してくれた朝食をとる。
眠そうに黙々とご飯を食べる翔。
メイ「たしか今日は仕事お休みだったよね?」
翔「うん」
メイ「じゃあ気分転換に外に行かない?」「頭もリセットすれば違う考えが湧いてくるかもよ?」
翔「んー…そうする。どこ行くの?」
次のコマで場面が変わる。
〇森の中 川
キラキラと輝く穏やかな川。
収穫した夏野菜を川で洗うメイと翔。
翔「雑用じゃん」※ツッコミを入れる。
翔「てっきりどこか買い物とかに行くのかと思った」
メイ「こういう自然に触れるのが1番いいのよ」
翔「何が!?」
メイが遊び心で翔に水をかける。※少量。
翔「わっ冷た」
「仕返し」と言いながらメイに水をかける。※少量。
メイ「やったな〜」
立ち上がったメイが、足だけ川の中に入る。※楽しそう。
蹴るようにして翔に水をかける。※量が多くなる。
結構濡れる翔。
翔「うわっ。それはやりすぎ」
ズボンの裾を捲り上げ、足だけ川の中に入る。
両手を使ってメイに水をかける。
メイ「きゃ〜〜」
負けずと再び水を蹴って翔にかける。
翔もメイに水をかける。
※楽しそうに水のかけ合いをするシーン
次のコマでは2人が草むらの上に寝転んでいる。
※服はびしょ濡れ。
翔「ありえねぇ」「俺ら何歳だよ」※若干呆れ気味。
クスクスと笑うメイ。
メイ「翔もわりと本気だったじゃない」
翔「…」※恥ずかしくて頬を赤くする。
寝返りを打つようにメイに背を向ける。
メイ「翔、最近ずっと難しそうな顔してたから心配だったの」「時間があればずっと夜狐のこと調べてたから」
翔「…」
背は向けているが真面目な顔でメイの話を聞く翔。
※心配するメイに対して申し訳ない気持ちと、村を守りたい気持ちが対立する。
メイ「頑張りすぎないでね」
翔(他の人(警備隊)は会ったことがある)
翔(俺だけがいまだに夜狐の姿を知らない)
翔(もたもたしていたら村が全滅してしまうんだ…)
翔(いつか…俺やメイさんにだって感染するリスクはある)
翔(それまでには…)
振り返ると、耳等がモフモフになる(綺麗に乾いてる)メイの姿がある。
翔「は?」
メイの妖力で自分自身を乾かしていた。
翔「いや、何1人で乾いてるの」「ずるいって」
メイが出した小さい炎に、翔が手を伸ばそうとした瞬間、子供の泣き声が聞こえる。
翔とメイが辺りを見渡すが誰もいない。
翔「こっちから聞こえる!」
走り出す翔の後を追いかけるメイ。
※さらに森の中に入っていく。
2人の子供が手を繋ぎ、コケが生える森の中で泣いている。※男女
翔「いた!」
メイの足が止まる。
それに気付いた翔の足も止まる。
メイ「わ、私は行けないわ」※動揺
翔「何で?」
メイ「ほ、ほら。私、妖だから余計泣いちゃうかも…?」※作った笑み
翔「意味わかんねぇって」「別にメイさん怖くないでしょ」
メイ「いいから行って!」「私はこの辺に隠れてるから」
軽く翔の背中を押すメイ。
納得いかない翔。渋々1人で子供達のところに行く。
翔「どうした?」
子供A「ままとぱぱとはぐれちゃった」
※大泣きの2人。
翔「どの辺で逸れたの?」
子供B「わかんない」「遊んでたら帰り方わからなくなった」
翔(迷子か…)
翔「どこから来たの?」
子供A「下のキャンプ場」
子供B「ずっと下に向かってるのに全然つかないの」
翔「下…?」
翔(たぶん、キャンプ上ってここから南にある所だよな?)(だいぶ道が逸れてる)
翔「よし。俺が連れて行ってやるから安心しろ」
※2人の頭を撫でる。
子供AとB「本当!?」※喜ぶ
翔「うん。でもその前にもう1人呼んでくるから大人しくしてろよ?」
子供AとB「うん!!」
翔が振り返ってメイが隠れている所を見ると、メイは大きなバツを作っていた。
翔(はぁ?)
野菜を家に持って帰るとジェスチャーで伝えるメイ。
最後にごめんのポーズを取る。
ため息をつく翔。
翔「もう1人の人は一緒に行けないみたい」「俺達3人で行こうか」
歩き始める3人。※手を繋いでいる
子供A「どうしてもう1人は一緒に行かないの?」
翔「さあ?どうしてだろうね」
子供B「1人ぼっちは嫌だよ」
子供A「嫌だ!」
微笑む翔。
翔「君達はいつも一緒なんだ?」
子供A「うん!ままとぱぱも一緒だよ」「大好きなんだ」
子供B「ぼくも大好き!」
翔「仲良いんだね」
子供AとB「うん!!」
楽しそうに話す3人。
最後のコマでは翔の顔が真面目な顔になる。
※メイの件について

