桜の花の散る路上を、僕は歩いている。真新しい高校の制服に身を包んでいる。
「お兄ちゃん」——後ろからそう声がかかった。同じく真新しい制服で着飾った、妹が後ろにいた。
「まさか同じ高校に通えるとはね、意外に頭良かったんだね優希」
「えー、酷いな一応お兄ちゃんの妹だしね。これでも成績は悪くないのだよ」
「祐希、とっても制服似合ってるわよ」
そう母さんが言ってくれた。僕は母さんに笑顔でありがとうと言った。
「父さんもくればよかったのに、また仕事が忙しいとか言って」
「照れくさいのよ、しょうがない人よね。でもあれで養育費だけは滞ったことはなかったのよ、おじいさんからは隠れてしてたみたいだったけどね」
「行こ、お兄ちゃん」——優希が僕の背中をバンと叩く。
「痛いな」
「ほら、早くしないと遅刻するよ!」
駆け出す妹の背中を、僕は母さんと並んで追いかけた。春の風が、僕たちの新しい門出を祝うように吹いていた。
「お兄ちゃん」——後ろからそう声がかかった。同じく真新しい制服で着飾った、妹が後ろにいた。
「まさか同じ高校に通えるとはね、意外に頭良かったんだね優希」
「えー、酷いな一応お兄ちゃんの妹だしね。これでも成績は悪くないのだよ」
「祐希、とっても制服似合ってるわよ」
そう母さんが言ってくれた。僕は母さんに笑顔でありがとうと言った。
「父さんもくればよかったのに、また仕事が忙しいとか言って」
「照れくさいのよ、しょうがない人よね。でもあれで養育費だけは滞ったことはなかったのよ、おじいさんからは隠れてしてたみたいだったけどね」
「行こ、お兄ちゃん」——優希が僕の背中をバンと叩く。
「痛いな」
「ほら、早くしないと遅刻するよ!」
駆け出す妹の背中を、僕は母さんと並んで追いかけた。春の風が、僕たちの新しい門出を祝うように吹いていた。



