その夜、侍従が夕食を持ってきたとき、ピンクのリボンを見て目を丸くした。
「お猫様……!なんとお可愛らしい……!」
普段は感情を顔に出さないのに、今は完全に崩れている。
視線がリボンとミレイユとを行ったり来たりして、落ち着かない。
「殿下がおつけになったのですか!」
「そうだ」
「……では、お猫様は殿下のご寵愛を……!」
「大げさなことを言うな」
殿下は落ち着いた声でそう言ったが、否定しきるほど強くもなかった。
侍従はますます何かを確信したような顔になり、トレイを置くと、ミレイユの前で深々と頭を下げる。
「お猫様、これからもよろしくお願いいたします」
「ニャア(どうぞよろしく)」
ミレイユはゆっくりとまばたきをした。
侍従がまた、なぜか感極まったみたいに声を震わせる。
たかが猫のまばたきで、そんなに何か伝わるものなのだろうか。
けれど、悪い気はしなかった。
首元のリボンが、動くたびにかすかに揺れる。
その感触を感じながら、ミレイユは少しだけ胸を張る。
お猫様生活は、思っていたよりずっと手厚かった。
「お猫様……!なんとお可愛らしい……!」
普段は感情を顔に出さないのに、今は完全に崩れている。
視線がリボンとミレイユとを行ったり来たりして、落ち着かない。
「殿下がおつけになったのですか!」
「そうだ」
「……では、お猫様は殿下のご寵愛を……!」
「大げさなことを言うな」
殿下は落ち着いた声でそう言ったが、否定しきるほど強くもなかった。
侍従はますます何かを確信したような顔になり、トレイを置くと、ミレイユの前で深々と頭を下げる。
「お猫様、これからもよろしくお願いいたします」
「ニャア(どうぞよろしく)」
ミレイユはゆっくりとまばたきをした。
侍従がまた、なぜか感極まったみたいに声を震わせる。
たかが猫のまばたきで、そんなに何か伝わるものなのだろうか。
けれど、悪い気はしなかった。
首元のリボンが、動くたびにかすかに揺れる。
その感触を感じながら、ミレイユは少しだけ胸を張る。
お猫様生活は、思っていたよりずっと手厚かった。



