王宮に忍び込んだ次の日の朝。
ミレイユは日課として、魔女の動向を観察することにした。
昼頃、ミレイユの姿をした魔女が馬車で王宮へやって来た。
生け垣の隙間からその様子を窺って、ミレイユは思わず目を細める。
(……私、あんな顔してたの?)
他人の目で自分の顔を見るというのは、奇妙な体験だった。
確かにあれは自分の顔だ。けれど、表情が違う。
口元のかたさも、目つきの冷たさも、あれはミレイユではない。
あの魔女は、ひどく機嫌が悪そうな顔をしていた。
(うまくいってないのかしら)
そう思うと少し複雑で、でも少しだけ安堵した。
どうやら、何もかも思い通りというわけではないらしい。
ミレイユは日課として、魔女の動向を観察することにした。
昼頃、ミレイユの姿をした魔女が馬車で王宮へやって来た。
生け垣の隙間からその様子を窺って、ミレイユは思わず目を細める。
(……私、あんな顔してたの?)
他人の目で自分の顔を見るというのは、奇妙な体験だった。
確かにあれは自分の顔だ。けれど、表情が違う。
口元のかたさも、目つきの冷たさも、あれはミレイユではない。
あの魔女は、ひどく機嫌が悪そうな顔をしていた。
(うまくいってないのかしら)
そう思うと少し複雑で、でも少しだけ安堵した。
どうやら、何もかも思い通りというわけではないらしい。



