それから、
私は祈り続けた。
ううん、
私だけではない。
戦う力を持たない国中の人々が、
境界森での封印作業が、
どうか無事に終わるよう
願っていたと思う。
ルートビッヒ国だけでなく、
境界森に接する
リビア国、エラリア国、マルギノ国。
四か国共同の作戦が、
現在進行している。
この国の騎士たちも、
次々に境界森と、
その周辺の村々へ派遣されていった。
毎日、毎日。
被害の報告があがり、
城中の空気を沈ませていく。
それでも、
確実に作戦は進行し――
二週間後。
封印作業が完了した、
との報が届いた。
国中が、
歓喜と安堵に包まれた。
「本当に……よかったですわね」
レイラが、
つぶやくように言う。
「うん。
そうだね。
でも……たくさんの被害の上のことだから」
私も、
同じようにつぶやいた。
それから、
振り切るように首を振る。
「ロイドさんへ連絡をつけてくれる?
親を亡くした子供の把握と、
各施設での保護状況の確認を。
必要な予算も、
計上するようにと」
「かしこまりました」
レイラが、
すぐに動く。
この一段落がついた頃から、
私の仕事は、
さらに忙しくなる。
戦争や災害、
そして今回のような
魔物の襲撃が起きるたび、
比例するように、
親を失う子供が増えていく。
それが、
とてもつらい。
でも――
目を逸らすわけにはいかなかった。
巫女になれば、
今まで以上に、
この仕事に専念できるかもしれない。
姫という肩書きが外れれば、
少しは自由に動けるはずだ。
これまで選ばなかったのは――
アディスへの未練が
あったからだと思う。
でも、
もう、それもこれでおしまいだ。
アディスが戻ってきたら、
私は潔く、
巫女となる道を選ぶ。
お父様にも、
もう話をした。
私は祈り続けた。
ううん、
私だけではない。
戦う力を持たない国中の人々が、
境界森での封印作業が、
どうか無事に終わるよう
願っていたと思う。
ルートビッヒ国だけでなく、
境界森に接する
リビア国、エラリア国、マルギノ国。
四か国共同の作戦が、
現在進行している。
この国の騎士たちも、
次々に境界森と、
その周辺の村々へ派遣されていった。
毎日、毎日。
被害の報告があがり、
城中の空気を沈ませていく。
それでも、
確実に作戦は進行し――
二週間後。
封印作業が完了した、
との報が届いた。
国中が、
歓喜と安堵に包まれた。
「本当に……よかったですわね」
レイラが、
つぶやくように言う。
「うん。
そうだね。
でも……たくさんの被害の上のことだから」
私も、
同じようにつぶやいた。
それから、
振り切るように首を振る。
「ロイドさんへ連絡をつけてくれる?
親を亡くした子供の把握と、
各施設での保護状況の確認を。
必要な予算も、
計上するようにと」
「かしこまりました」
レイラが、
すぐに動く。
この一段落がついた頃から、
私の仕事は、
さらに忙しくなる。
戦争や災害、
そして今回のような
魔物の襲撃が起きるたび、
比例するように、
親を失う子供が増えていく。
それが、
とてもつらい。
でも――
目を逸らすわけにはいかなかった。
巫女になれば、
今まで以上に、
この仕事に専念できるかもしれない。
姫という肩書きが外れれば、
少しは自由に動けるはずだ。
これまで選ばなかったのは――
アディスへの未練が
あったからだと思う。
でも、
もう、それもこれでおしまいだ。
アディスが戻ってきたら、
私は潔く、
巫女となる道を選ぶ。
お父様にも、
もう話をした。

