「鷲宮先輩、もうそろそろ来るかな。」
鷲宮先輩に指定された駅の改札の外で待っていると、遠くから鷲宮先輩が歩いてくるのが見えた。
「鷲宮先輩…」
初夏を感じさせる緩い半袖と、足の長さが際立つデニムズボンに加えて、学校では下ろしている目にかかるくらいの前髪をセンター分けにしている。
学校の制服の着崩しからあんまりファッションには興味がないのかと思っていたけど、私服がしっかりオシャレだった。というより、鷲宮先輩が着ているからカッコよく見えてしまう気が…
「鷲宮先輩、おはようございます!」
「おう」
LEINとあまり大差のないそっけない返事にも鷲宮強火担としての興奮は隠せない…
「チケット、これ」
チケットを事前に取っておいてくれる。俺が女子だったら確実に惚れている。
イケメン、スタイルがいい、要領がいい、どこを切り取っても鷲宮先輩は超かっこいい。
「あの人、モデルかなあ」
「撮影?隣の子カメラマン?」
周りの視線が一気に鷲宮先輩に釘付けになるのがわかる。
「みんな鷲宮先輩推しになっちゃう…」
同担拒否ではないのに1人であわあわしていると突然鷲宮先輩が突然立ち止まった。
「鷲宮先輩?」
心配になって覗き込むと、いつになく真剣に俺の目を見つめていた。
「俺を推すのは、お前だけでいいんだよ」
「え?なんですか?」
「…なんでもない、行くぞ」
ぼそっと何かを言って鷲宮先輩は水族館に方に早歩きで行ってしまった。
「2名様ですね〜!ごゆっくりどうぞ〜!」
水族館に入ると、真っ青な空間が広がっていた。
ガラス張りの水槽にゆらゆらと浮かぶクラゲ、色とりどりの泳ぐ魚、日光に反射して煌めく水面。
非日常的空間にうっとりしていると、目の端に鷲宮先輩が入った。
意外にも、鷲宮先輩は水槽の中の魚たちに釘付けになっていた。
カシャ
俺は無意識にスマホのカメラを向けていた。
「と、尊い…」
「なに?」
「あっ、すみません、急に」
「別に、いいけど。推し活、だし。」
「ありがとうございます!では、今日1日は先輩の一オタクとしてかっこいい写真たくさん撮らせていただきます!」
「…おう」
クラゲと先輩、鯨と先輩、クマノミと先輩…海の神秘と先輩の美。俺のスマホのフォルダーがこの世の美で埋め尽くされていく。
「ると…はると…遥斗」
「あ、はい!」
先輩に見惚れすぎて呼ばれたことに気づかなかった。
「昼、何食う」
「あ、お昼…」
いつも遠くから眺めていた鷲宮先輩が俺に向かって話しているのが不思議すぎて、一言一言を処理するのに時間がかかる。
「水族館の併設のカフェとかどうですか?!魚とかも見えるし映えるのでは…!」
俺たちは水族館のマップを見て併設のカフェに向かった。
鷲宮先輩に指定された駅の改札の外で待っていると、遠くから鷲宮先輩が歩いてくるのが見えた。
「鷲宮先輩…」
初夏を感じさせる緩い半袖と、足の長さが際立つデニムズボンに加えて、学校では下ろしている目にかかるくらいの前髪をセンター分けにしている。
学校の制服の着崩しからあんまりファッションには興味がないのかと思っていたけど、私服がしっかりオシャレだった。というより、鷲宮先輩が着ているからカッコよく見えてしまう気が…
「鷲宮先輩、おはようございます!」
「おう」
LEINとあまり大差のないそっけない返事にも鷲宮強火担としての興奮は隠せない…
「チケット、これ」
チケットを事前に取っておいてくれる。俺が女子だったら確実に惚れている。
イケメン、スタイルがいい、要領がいい、どこを切り取っても鷲宮先輩は超かっこいい。
「あの人、モデルかなあ」
「撮影?隣の子カメラマン?」
周りの視線が一気に鷲宮先輩に釘付けになるのがわかる。
「みんな鷲宮先輩推しになっちゃう…」
同担拒否ではないのに1人であわあわしていると突然鷲宮先輩が突然立ち止まった。
「鷲宮先輩?」
心配になって覗き込むと、いつになく真剣に俺の目を見つめていた。
「俺を推すのは、お前だけでいいんだよ」
「え?なんですか?」
「…なんでもない、行くぞ」
ぼそっと何かを言って鷲宮先輩は水族館に方に早歩きで行ってしまった。
「2名様ですね〜!ごゆっくりどうぞ〜!」
水族館に入ると、真っ青な空間が広がっていた。
ガラス張りの水槽にゆらゆらと浮かぶクラゲ、色とりどりの泳ぐ魚、日光に反射して煌めく水面。
非日常的空間にうっとりしていると、目の端に鷲宮先輩が入った。
意外にも、鷲宮先輩は水槽の中の魚たちに釘付けになっていた。
カシャ
俺は無意識にスマホのカメラを向けていた。
「と、尊い…」
「なに?」
「あっ、すみません、急に」
「別に、いいけど。推し活、だし。」
「ありがとうございます!では、今日1日は先輩の一オタクとしてかっこいい写真たくさん撮らせていただきます!」
「…おう」
クラゲと先輩、鯨と先輩、クマノミと先輩…海の神秘と先輩の美。俺のスマホのフォルダーがこの世の美で埋め尽くされていく。
「ると…はると…遥斗」
「あ、はい!」
先輩に見惚れすぎて呼ばれたことに気づかなかった。
「昼、何食う」
「あ、お昼…」
いつも遠くから眺めていた鷲宮先輩が俺に向かって話しているのが不思議すぎて、一言一言を処理するのに時間がかかる。
「水族館の併設のカフェとかどうですか?!魚とかも見えるし映えるのでは…!」
俺たちは水族館のマップを見て併設のカフェに向かった。

