「推し」の待ち受け画面をご本人に見られました

数年前の夢を見た気がする。

あ、そうだ。俺、今風邪ひいていたんだ。

ゆっくり体を起こそうとすると、何かに引っ張られるのを感じた。



「遥斗…」


俺のベッドに突っ伏すようにして、遥斗が寝ていた。

俺が強引に引き止めた手はそのままになっている。

すうすうと静かな寝息を立てて、気持ちよさそうに眠っている。

夏バテかな。

夏風邪を引いた俺が言えないけれど、遥斗も疲れていたんだ。



「俺を推してくれて、ありがとな。」



起こさないようにそっと頭を撫でると、俺の手を握っていた遥斗の手が少し強く握り返してくる。






伝わらなくてもいい。遥斗が誰かに恋していてもいい。



ずっと、俺だけを見ていて欲しい。



言わない。言えない。この気持ち。



この関係を崩したくない。