保護猫おもちの縁結びやさん


「綾人も俺のこと好き?」

 灯織の問に、綾人は「当たり前だろ」なんてセリフがチラついたがすぐに替えて。

「好きだ」

 ぎゅ、と強く抱き締めた。離さない。絶対に。灯織はもう俺のものだ。


その日の夜は、いつもみたいに2人してベッドで眠った。綾人と灯織の間には、白いマンチカンのおもちが丸くなっている。

「おもちは縁結びの猫だね」

 灯織の言葉に返事をするように、おもちは「なー!」 と鳴く。

「いつもありがとう。おもち」

 綾人からの言葉も受けて。

 綾人と灯織が眠りにつく前におもちに、ちゅ、とキスをした。おもちのほっぺと、おててにちゅ。

 おもちは喉をごろごろさせて2人と眠る。

 保護猫1匹、保護人1人、飼い主1人。

 幸せは保護猫が運んできてくれた。