あなた ―レストラン「月隠」調査記録―

ホラー

pappajime/著
あなた ―レストラン「月隠」調査記録―
作品番号
1772232
最終更新
2026/01/14
総文字数
16,559
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
0
【警告:本記録は、現在すべて削除されています】
「味には、私たちの記憶を呼び起こす力がある」
都内でフリーの飲食レビュアーをしていたK.N。
彼が最期に追い求めていたのは、今は亡き母が作ってくれた、あの「白味噌の味噌汁」の味でした。
しかし、彼が辿り着いたのは、ネットの深淵にわずかな足跡だけを残して消え去る、正体不明のレストラン『月隠(つきがくれ)』。
•「紹介制」という名の、選ばれた者しか辿り着けない立地。
•「人数分+1」という、不可解な仕入れ記録の整合性。
•「あなた」と印字された、あまりにも異様なレシートの項目。
•「また来てくれますか」と囁く、死んだはずの肉親に似た声。
ブログのキャッシュ、SNSの削除された投稿、警察の捜索願、保健所の内部資料……。
散らばった断片的な記録(ピース)を繋ぎ合わせたとき、そこには戦慄の「空白」が浮かび上がります。
この店を訪れた人々は、なぜ一様に「また行きたい」とだけ言い残して消えてしまうのか。
写真の隅、障子の隙間からこちらを覗いている「白い手」の正体は何なのか。
そして、カウンターの端に用意された、誰も座っていないはずの「+1」の席には、一体誰が座っているのか―― 。
これは、あるレビュアーが遺した、あるいは「遺されてしまった」記録のすべて。
読み終えたとき、あなたの中の「記憶」もまた、少しずつ書き換えられているかもしれません。
「次は誰を連れて行こうか迷っています。」
……もし、あなたの元に「紹介コード」が届いても、決して入力してはいけません。

あらすじ
亡き母の味を追うレビュアーのK.Nは、ネットから消去され続けるレストラン『月隠』の存在を知る。SNSの断片や公的資料から浮かび上がるのは、「人数分+1」の仕入れや訪問者の失踪という異常な「空白」だった。やがて届いた招待状に導かれ店へ辿り着くが、そこで供されたのは「あなた」という名の料理。味覚の記憶に溺れたK.Nもまた、自らが遺した記録と共に存在を消し去られていく。

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