「そやさかい、どこの縁日で象が売られとんねん! 金魚すくい感覚で象を持ち帰るな!」「やっぱり・・・」在山はなおも首をかしげ、まるで深刻な謎を解くように呟いた。「『捨て象』だと思うけどな」「はっ!」無無が鼻で笑う。「じゃあ、どうやって連れて来たんや。地下鉄か~?」在山はそれを真に受けて、本気で考え込んだ。「・・・改札は、どうしたんだ?」一瞬の沈黙。「考えんな!」無無の叫びが、霧の中に響いた。