在山が、重い頭を持ち上げ、ふらつきながら立ち上がった。泥に汚れた手のひらで目をこすり、その光景を呆然と見つめる。 「あっ、みどりが溢れてる~」 その声は、驚きというよりは、あまりの光景に脳がショートした者の呟きだった。 無無もまた、膝に付いた泥を払う気力もなく、在山の隣に力なく並び立った。二人は眩しそうに目を細め、自分たちの「良い行い」が強制的に変換されて出来上がった、美しくも残酷な新緑の景色を見渡した。
だが、その穏やかな緑の静寂を切り裂くように、地響きが鳴った。
「あ、象がいる。・・・デケーな」 無無がはっと振り返った先には、現実を凌駕するほど巨大な灰色の山が聳(そび)え立っていた。
その巨躯は、避けることのできない運命のように、二人を影の中に閉じ込めていく。
巨大な象が、その太い足を天高く振り上げた。
「やべっ」 「マジか」
だが、その穏やかな緑の静寂を切り裂くように、地響きが鳴った。
「あ、象がいる。・・・デケーな」 無無がはっと振り返った先には、現実を凌駕するほど巨大な灰色の山が聳(そび)え立っていた。
その巨躯は、避けることのできない運命のように、二人を影の中に閉じ込めていく。
巨大な象が、その太い足を天高く振り上げた。
「やべっ」 「マジか」
