骨抜きにされた二人は、糸の切れた操り人形のようにその場にへたり込んだ。泥濘(ぬかるみ)の冷たさがズボンを濡らしていくが、それすらもどうでもいい。  三途の川のほとりで、詐欺師二人がただの抜け殻となって地面に崩れ落ちる。その姿は、霧に溶けていく影のように頼りなく、滑稽で、そして救いようがなく孤独だった。
 どれほどの時間が過ぎたのか。  時間の概念さえも霧散したその場所で、唐突に視界の色彩が変わり始めた。
 モノクロームだった死の世界に、暴力的なまでの「緑」が溢れ出したのだ。