闇売は静かに説明を続けた。 「こちらの世界では、生前の良い行いが緑化に繋がるんです」 「どういうシステムやねん!」  無無の叫びを無視し、闇売の指先が再び在山の肩をポンポンと叩く。さらに無無の腕にもその指が触れた。「うわっ、こっちにもきた」と身をすくめる無無。服の上からでも、凍てつく冷気が骨を叩く。 「良い行いが関係ないなら、もらおうぜ」  在山の言葉と同時に、足元にサイコロが転がった。闇売がそれを拾い上げる。 「出た目のシチュエーションで、生前の良い行いを聞かせてください」 「そやさかい、なんで急にパーティーみたいなゲーム要素出てくんねん!」  呆れる無無だったが、闇売に「資源」を差し出さねば天国への道はない。二人は必死に善行を絞り出した。 「コンビニで客に百円貸した。・・・返してもろたけど」 「猫に缶詰あげた。・・・横取りされたけど」 「つまらない。振り直し」  無機質な宣告と、繰り返