「まだフランス料理用の魚を獲りに行ってた頃、遠洋漁業の船の上で、地平線を見ながら誓ったよな。『これからは、牛や鶏やない。象の時代だ』って」在山は目を細め、思い出すように呟いた。
「・・・言うたな」無無も小さく頷く。
「それで全部売り払って、象ウルウルのフランチャイズ契約して、なんとなく――『象をウルウル詐欺』始めただけや」
二人は顔を見合わせ、胸を張って言った。「オレらに闇なんて、ありまへ~ん!」
闇売はじっと二人を見つめ、静かに口を開いた。「・・・ある意味、だいぶ闇が深――」
咳き込み、表情を引き締めて続ける。「あ、いやいや、それはマズイですね。・・・闇エピソード、ひとつ差し上げましょうか?」
在山の目が、じっと闇売を捉える。
「で、あなたは?」身を少し乗り出して、もう一度問いかける。