「普通に幸福に暮らしててな、難波のセルフうどんにハマって、もう『セルフが生きがい』になっちゃってたんだ。そこから羊を飼うとこから始める『セルフフランス料理』、卵を人工孵化させるところから始める『セルフTKG』。経営者として、めちゃくちゃ大成功したんだよな」
闇売は一瞬、言葉を失った。「・・・え?」
「笑い止まらんくらい儲かったんです。牧場も養鶏場も」
無無は眉をひそめて突っ込む。「いやでも、『セルフ店』は全部すぐ潰れたやろ。腹減ってる客が一番嫌うのは、“すぐ食べられへん店”や」
「そもそも、その発想に至る時点でだいぶ危険です」闇売は淡々と答える。
「三途の川では忘れさせろよ! 金はあったんだよなあ、あの頃は」在山は笑いながら肩をすくめた。
「でも、満たされなかった。俺ら、安定した売上よりも――『架空の象をウルウルする瞬間』を追いかけたくなったんや」無無は手を広げ、少し誇らしげに言う。
闇売は一瞬、言葉を失った。「・・・え?」
「笑い止まらんくらい儲かったんです。牧場も養鶏場も」
無無は眉をひそめて突っ込む。「いやでも、『セルフ店』は全部すぐ潰れたやろ。腹減ってる客が一番嫌うのは、“すぐ食べられへん店”や」
「そもそも、その発想に至る時点でだいぶ危険です」闇売は淡々と答える。
「三途の川では忘れさせろよ! 金はあったんだよなあ、あの頃は」在山は笑いながら肩をすくめた。
「でも、満たされなかった。俺ら、安定した売上よりも――『架空の象をウルウルする瞬間』を追いかけたくなったんや」無無は手を広げ、少し誇らしげに言う。
