ジルハルト殿下との対立。
やはり、どうあっても、その現実は曲げられないんだ。
そんな私は踊り出しそうなくらいに、心が弾んでいる。
その理由は単純。
ジルハルト殿下が、今回の歓迎会の盛り上げ役をかって出てくれたからだ。
思わずこぼれた笑みは、自嘲の色が籠っている。
大変な事態なのに、そんなことを考えてしまうのは、異世界TVのアナウンサー兼レポーターとしての職業病なのかもしれない。
それでも、ジルハルト殿下を、今回の歓迎会を盛り上げる『主賓の一人』として迎えたい。
追い打ちをかけてきたジルハルト殿下に、私たちがするべきことは決まっていた。
「よし。ジルハルト殿下に、勇者の力というものを見せてやろう!」
「我々は、いつでもジルハルト殿下たちを包囲できるぞ!」
勇者リスアと魔王ウリはやる気満々。
どちらも、あらゆる名声を誇る、恐ろしい力の持ち主。
最強の二人が並び立つ姿は圧巻だ。
ジルハルト殿下を追い詰めるくらいで済めば、御の字としよう。
「息子のしたこと、大変申し訳ない。城内から出られないように厳重にしていたのだが、どうやら手引きした者がいたようだ」
王様の言葉に、私ははっとする。
そういえば、前にもジルハルト殿下は、王立学園の卒業パーティーが行われた会場にいた。
恐らく、あの時も手引きした者……、ジルハルト殿下側の派閥の者たちと落ち合っていたのかもしれない。
「この度は、愚息が多大なる迷惑をおかけして申し訳ない。私たちは全面的に、そなたたちに協力しよう」
どんな責め句も、甘んじて受け入れるつもりなのだろう。
事態を重くみた王様はそう口にした。
「なあ、アウリ、アリス。ジルハルト殿下は、今回の歓迎会の主賓の一人だよな?」
勇者リスアが、かなり率直に的を射た質問をしてきた。
「ええ。メインゲストと言っても過言じゃないわね」
ジルハルト殿下たちの動向を見た感想をもとに、所感を述べる私。
すると、勇者リスアは納得したようにうなずいた。
「なら、今回の放送のもう一人の主役はジルハルト殿下で決まりだな!」
元使者さんによる目玉イベント、『ルージュ王国の王家のここが変だよ』という、暴露トークショーも控えている。
そのメインゲストが、王都で暗躍している。
そうと決まれば、もはや、迷いはなかった。
ジルハルト殿下の再起の暴挙が、歓迎会を大きく盛り上げていくことになるのだった。
やはり、どうあっても、その現実は曲げられないんだ。
そんな私は踊り出しそうなくらいに、心が弾んでいる。
その理由は単純。
ジルハルト殿下が、今回の歓迎会の盛り上げ役をかって出てくれたからだ。
思わずこぼれた笑みは、自嘲の色が籠っている。
大変な事態なのに、そんなことを考えてしまうのは、異世界TVのアナウンサー兼レポーターとしての職業病なのかもしれない。
それでも、ジルハルト殿下を、今回の歓迎会を盛り上げる『主賓の一人』として迎えたい。
追い打ちをかけてきたジルハルト殿下に、私たちがするべきことは決まっていた。
「よし。ジルハルト殿下に、勇者の力というものを見せてやろう!」
「我々は、いつでもジルハルト殿下たちを包囲できるぞ!」
勇者リスアと魔王ウリはやる気満々。
どちらも、あらゆる名声を誇る、恐ろしい力の持ち主。
最強の二人が並び立つ姿は圧巻だ。
ジルハルト殿下を追い詰めるくらいで済めば、御の字としよう。
「息子のしたこと、大変申し訳ない。城内から出られないように厳重にしていたのだが、どうやら手引きした者がいたようだ」
王様の言葉に、私ははっとする。
そういえば、前にもジルハルト殿下は、王立学園の卒業パーティーが行われた会場にいた。
恐らく、あの時も手引きした者……、ジルハルト殿下側の派閥の者たちと落ち合っていたのかもしれない。
「この度は、愚息が多大なる迷惑をおかけして申し訳ない。私たちは全面的に、そなたたちに協力しよう」
どんな責め句も、甘んじて受け入れるつもりなのだろう。
事態を重くみた王様はそう口にした。
「なあ、アウリ、アリス。ジルハルト殿下は、今回の歓迎会の主賓の一人だよな?」
勇者リスアが、かなり率直に的を射た質問をしてきた。
「ええ。メインゲストと言っても過言じゃないわね」
ジルハルト殿下たちの動向を見た感想をもとに、所感を述べる私。
すると、勇者リスアは納得したようにうなずいた。
「なら、今回の放送のもう一人の主役はジルハルト殿下で決まりだな!」
元使者さんによる目玉イベント、『ルージュ王国の王家のここが変だよ』という、暴露トークショーも控えている。
そのメインゲストが、王都で暗躍している。
そうと決まれば、もはや、迷いはなかった。
ジルハルト殿下の再起の暴挙が、歓迎会を大きく盛り上げていくことになるのだった。



