転生したら、女神様の凡ミスに遭いました

『おのれ~!! 貴様ら、王族に対する不敬罪で、極刑ものだと言うことが分かっていないようだな!!』

怒り狂ったジルハルト殿下の指示で、歓迎会当日に精鋭部隊がなだれ込んで来そうだけど。
この森には、方向間隔を狂わせる、知覚阻害の魔法が働いている。
そのため、悪意がある者たちが一度、迷い込むと抜け出すのが不可能だ。
妨害工作は無意味。
もはや、何をやっても、精鋭部隊が迷子になる未来しか見えない。
迷いの森は、まさに物理的な『無敵要塞』だった。

『次回の異世界TVの放送の舞台は、ラトレ村の歓迎会! ラトレ村の愛され食堂の店主が手がける、トッピングやソースを自由に選べる本格オムライスに、優しい甘さとなめらかな口どけの新感覚チーズケーキをご紹介します。さらには、元使者さんによる目玉イベント、『ルージュ王国の王家のここが変だよ』、暴露トークショーを開催! ラトレ村に暮らし始めて、早くも気づいた、ルージュ王国の王家への不満とは? ラトレ村の絶好の行楽シーズンが訪れる、この季節! 次回もお見逃しなく!』
「うおおっ! 歓迎会、絶対に行くぞーー!!」
「機密文書、必ず手に入れてみせるーー!!」

確定事項で攻めてくる私のナレーションに、視聴者さんたちはもはや、大歓喜するしかなかった。