転生したら、女神様の凡ミスに遭いました

「ここが、冒険者ギルドみたいだな。依頼は、ルージュ王国の王都の冒険者ギルドと同じように、受付に出せばいいはずだ」
「そうみたいね!」

サフランくんの言葉に、アリスは興味津々みたい。
私は早速、手にしていた依頼書を受付に出しに向かう。

「ラトレ村の警護依頼ですね」
「はい」

受付の女の人の確認に、私はしっかりうなずいた。
しばらくの間、受付の女の人がやる作業を興味津々で食い入るように見ていると。

「問題はなし、ということで、受理させていただきます。こちらは、依頼を受理した証明書となります」
「ありがとうございます」

受付の女の人が私に渡したのは、今回の依頼を受理した証明書だった。

「アウリ、サフラン、見て! 依頼はあそこに貼られるみたい!」

アリスが指さしたのは、大きな掲示板のようなものだった。
早足で向かってみると、そこにはアリスの言うとおり、依頼がずらりと並んでいた。
討伐依頼。
護衛依頼。
採取依頼。
様々な依頼が貼られている。
恐らく、ラトレ村の警護依頼も、ここに貼られることになるのだろう。

「さて、新しい依頼は入っているかな?」

その時、新しい冒険者さんたちが依頼を確認しに、ぞくぞくと冒険者ギルドに入ってくる。
ギルドの受付にいたり、掲示板をチェックしていたりと様々だ。
依頼が貼り出されている、掲示板が並ぶスペース。
そこにギルドの人が来て、ラトレ村の警護依頼も貼り出された。
その瞬間、心なしか、胸が高鳴る。

私たちの依頼を見て、引き受けてくれる冒険者さんたちがいるかもしれない。
もし、引き受けてくれたら、すごく嬉しい……!

冒険者ギルドを訪れたことで、私の中でそんな期待が高まったからだ。

「おっ? 新しい依頼か?」
「ラトレ村の警護依頼だな」

新しく貼り出された依頼に、物珍しさで、わっと集まってくる冒険者さんたち。
最初は依頼の内容を見て、目を丸くしていた冒険者さんたちだけど、どうやら興味を持ってくれたようだ。

「観光がてらに、警護依頼を引き受けるのも悪くないな!」
「雇用条件も報酬も、かなりいいみたいだしな!」

肯定の言葉をもらえるだけで、私たちの心は満たされる。
ルージュ王国内の冒険者ギルドではなく、この港町の冒険者ギルドに来たのは大正解。
冒険者さんたちが依頼に興味を持ってくれたのは、私たちにとって、大きな収穫だった。

「あとは、ラトレ村の警護依頼を引き受けてくれる冒険者さんたちを待つだけね。よし、いよいよ、国造りのための準備に入るわよ!」
「そうね。精霊さんたちのための国造りをするって言った手前、最後まで気を抜けないわ!」

ひと安心した私とアリスは、ぐっと握りこぶしを作って、気合いを入れる。