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精霊は如何なる行動も、世界に対して『可能性』を紡ぐ。
蓄積された奇跡は、やがて世界を救う可能性にすらなるのかもしれない。
精霊とは、そういう特別な存在だ。
「だから、きっと、精霊さんたちのための国造りもうまくいくはず!」
そうやって、私は自分を鼓舞する。
聖女アリスと勇者リスアと魔王ウリ。
ミモザ帝国の双子姫ーー第一王女マリン殿下と第ニ王女リラ殿下。
そして、まだ巡り会えていない私たち。
私には、頼りになる自分が『10人』がいる。
それは、これ以上ない幸福だ。
今世は恵まれている。
だから、精一杯、頑張ろう。
そう思って、やってきたのは、ミモザ帝国の港町ヴァルバルト。
船で手っ取り早く行けて、冒険者ギルドがある町がここだったのだ。
現在、ラトレ村は魔王軍が守っている。
だが、魔王ウリの庇護下にあるとはいえ、村の治安の改善はなかなか難しい。
とはいえ、ネファーの町など、ルージュ王国内の冒険者ギルドで依頼するのも危険な感じがした。
『派遣した調査官たちはまだ、戻らないのか?』
『……大変、申し訳ございません。連絡が途絶えておりまして……』
調査官さんたちが消息を絶った日から、ルージュ王国の王城は騒然としていた。
『あの偽聖女の村の調査に、いつまでかかっているんだ!?』
ジルハルト殿下たちは、ラトレ村に派遣した調査官さんたちが一向に戻らないことに不安を募らせていたのだ。
新たな調査隊を派遣して捜索を行っているが、行方知れずのままだ。
今、迂闊に依頼を出せば、それだけで怪しまれてしまう。
だから、ミモザ帝国の冒険者ギルドで、協力を求めようと思ったのだ。
ここなら、ミモザ帝国の双子姫の影響下である。
ジルハルト殿下たちの魔の手が伸びることはないだろう。
一方、シルフさんたちによって、『森の牢獄』に閉じ込められた調査官さんたちは、森での生活を余儀なくされていた。
『くそっ! 出口はどこだ?』
調査官さんたちは初めこそは、森から脱出しようとムダな努力をしていたけれど。
どうやっても、ここから出られない。
それが分かった瞬間、とてつもない絶望感が襲ってきたようだ。
調査官さんたちは、全身の力が抜け、その場にへたり込む。
だが、森の中にある『赤い屋根の白いレンガの小屋』を発見したことで、転機が訪れた。
『……なんだ、ここは?』
命からがら入った小屋の中は、蓋を開けてみたら、まさかの『超ハイテク技術が詰まった家』だった。
小屋の中は、小屋とは思えないほど、おしゃれな雰囲気を醸し出していた。
部屋には丸テーブルと棚と布団があり、休憩スペースのようになっている。
タブレット端末で、料理や飲み物を注文できるし、タンスの中には、着替えなどもそろっていた。
お風呂やシャワーなどの設備も充実しており、まさに至れり尽くせりだった。
精霊は如何なる行動も、世界に対して『可能性』を紡ぐ。
蓄積された奇跡は、やがて世界を救う可能性にすらなるのかもしれない。
精霊とは、そういう特別な存在だ。
「だから、きっと、精霊さんたちのための国造りもうまくいくはず!」
そうやって、私は自分を鼓舞する。
聖女アリスと勇者リスアと魔王ウリ。
ミモザ帝国の双子姫ーー第一王女マリン殿下と第ニ王女リラ殿下。
そして、まだ巡り会えていない私たち。
私には、頼りになる自分が『10人』がいる。
それは、これ以上ない幸福だ。
今世は恵まれている。
だから、精一杯、頑張ろう。
そう思って、やってきたのは、ミモザ帝国の港町ヴァルバルト。
船で手っ取り早く行けて、冒険者ギルドがある町がここだったのだ。
現在、ラトレ村は魔王軍が守っている。
だが、魔王ウリの庇護下にあるとはいえ、村の治安の改善はなかなか難しい。
とはいえ、ネファーの町など、ルージュ王国内の冒険者ギルドで依頼するのも危険な感じがした。
『派遣した調査官たちはまだ、戻らないのか?』
『……大変、申し訳ございません。連絡が途絶えておりまして……』
調査官さんたちが消息を絶った日から、ルージュ王国の王城は騒然としていた。
『あの偽聖女の村の調査に、いつまでかかっているんだ!?』
ジルハルト殿下たちは、ラトレ村に派遣した調査官さんたちが一向に戻らないことに不安を募らせていたのだ。
新たな調査隊を派遣して捜索を行っているが、行方知れずのままだ。
今、迂闊に依頼を出せば、それだけで怪しまれてしまう。
だから、ミモザ帝国の冒険者ギルドで、協力を求めようと思ったのだ。
ここなら、ミモザ帝国の双子姫の影響下である。
ジルハルト殿下たちの魔の手が伸びることはないだろう。
一方、シルフさんたちによって、『森の牢獄』に閉じ込められた調査官さんたちは、森での生活を余儀なくされていた。
『くそっ! 出口はどこだ?』
調査官さんたちは初めこそは、森から脱出しようとムダな努力をしていたけれど。
どうやっても、ここから出られない。
それが分かった瞬間、とてつもない絶望感が襲ってきたようだ。
調査官さんたちは、全身の力が抜け、その場にへたり込む。
だが、森の中にある『赤い屋根の白いレンガの小屋』を発見したことで、転機が訪れた。
『……なんだ、ここは?』
命からがら入った小屋の中は、蓋を開けてみたら、まさかの『超ハイテク技術が詰まった家』だった。
小屋の中は、小屋とは思えないほど、おしゃれな雰囲気を醸し出していた。
部屋には丸テーブルと棚と布団があり、休憩スペースのようになっている。
タブレット端末で、料理や飲み物を注文できるし、タンスの中には、着替えなどもそろっていた。
お風呂やシャワーなどの設備も充実しており、まさに至れり尽くせりだった。



