『そういえば、食堂は順調ですか?』
「はい。お客様も増えて大繁盛しています」
それを聞いたリラ様は、私たちを見つめたまま、迷うような沈黙を落とす。
『その……テレビを拝見したのですが、新作のメニューで、ロールケーキを食べられるとか……。ぜひ、食べてみたいですが……』
「ロールケーキですか」
私は予期せぬ要望に驚いてしまった。
「……確かにロールケーキは、今までにないおいしさだけど、王女殿下への献上品としては庶民的すぎないか?」
「ううん、そんなことないわよ」
サフランくんの戸惑いに、アリスは小さく首を横に振った。
「一口にロールケーキと言っても、いろんな種類があるわ! ロールケーキの中にフルーツを仕込んだり、アーモンド風味を活かしたものもある! 中には、栗を贅沢に楽しむ、モンブランのロールケーキだってあるわよ! 見た目も味も華やかなんだから!」
「そうなんだな」
アリスの力強い説明に、サフランくんはすんなり納得する。
アリスのスイーツへの愛が破格だったからかもしれない。
そのタイミングで、マリン様は本題に入った。
『今後、私たちは、精霊様たちの国造りの力添えに、ラトレ村を訪れることになると思います』
「分かりました。では、その時に、ロールケーキを献上させていただけたらと思います」
私の言葉に、マリン様は幸せそうに微笑んだ。
『楽しみです。訪れる日程は改めて、お伝えしますね』
「ありがとうございます」
私がそう答えると、精霊さんたちが次々と顔を出して、私たちを取り囲む。
近くで、話を聞いていたのだろう。
みんな興味津々だ。
『ロールケーキ、どんなものですか?』
『すごく興味があります!』
精霊さんたちはそう言うと、喜んで跳び跳ねた。
「とても素敵なスイーツよ。楽しみにしていてね」
『素敵なスイーツ……!?』
『どんなスイーツなのか、楽しみですーー!!』
私の言葉に、精霊さんたちは一斉に歓喜に湧いた。
みんなでスイーツを食べる。
何気ない日常の中にある幸せは、本当に貴重だと思う。
輝くスイーツに見とれていた――なんてお互い様のような感想を唇に添えれば、なおさらだ。
私は、みんなのために、自分のできることをしたいと思っている。
精霊さんたちの架け橋となって、みんなが幸せに暮らせるようにしたい。
そのためなら、どんな苦労も惜しまないと決めていた。
「はい。お客様も増えて大繁盛しています」
それを聞いたリラ様は、私たちを見つめたまま、迷うような沈黙を落とす。
『その……テレビを拝見したのですが、新作のメニューで、ロールケーキを食べられるとか……。ぜひ、食べてみたいですが……』
「ロールケーキですか」
私は予期せぬ要望に驚いてしまった。
「……確かにロールケーキは、今までにないおいしさだけど、王女殿下への献上品としては庶民的すぎないか?」
「ううん、そんなことないわよ」
サフランくんの戸惑いに、アリスは小さく首を横に振った。
「一口にロールケーキと言っても、いろんな種類があるわ! ロールケーキの中にフルーツを仕込んだり、アーモンド風味を活かしたものもある! 中には、栗を贅沢に楽しむ、モンブランのロールケーキだってあるわよ! 見た目も味も華やかなんだから!」
「そうなんだな」
アリスの力強い説明に、サフランくんはすんなり納得する。
アリスのスイーツへの愛が破格だったからかもしれない。
そのタイミングで、マリン様は本題に入った。
『今後、私たちは、精霊様たちの国造りの力添えに、ラトレ村を訪れることになると思います』
「分かりました。では、その時に、ロールケーキを献上させていただけたらと思います」
私の言葉に、マリン様は幸せそうに微笑んだ。
『楽しみです。訪れる日程は改めて、お伝えしますね』
「ありがとうございます」
私がそう答えると、精霊さんたちが次々と顔を出して、私たちを取り囲む。
近くで、話を聞いていたのだろう。
みんな興味津々だ。
『ロールケーキ、どんなものですか?』
『すごく興味があります!』
精霊さんたちはそう言うと、喜んで跳び跳ねた。
「とても素敵なスイーツよ。楽しみにしていてね」
『素敵なスイーツ……!?』
『どんなスイーツなのか、楽しみですーー!!』
私の言葉に、精霊さんたちは一斉に歓喜に湧いた。
みんなでスイーツを食べる。
何気ない日常の中にある幸せは、本当に貴重だと思う。
輝くスイーツに見とれていた――なんてお互い様のような感想を唇に添えれば、なおさらだ。
私は、みんなのために、自分のできることをしたいと思っている。
精霊さんたちの架け橋となって、みんなが幸せに暮らせるようにしたい。
そのためなら、どんな苦労も惜しまないと決めていた。



