「そうなのか、残念だな。まあ、ここにくれば、いつでも食べられるか」
「ありがとうございます。では、ごゆっくり」
「ありがとう。また、来るよ」
おいしい料理が食べたい。
その想いがあれば、もはや、背に腹はかえられないのだろう。
さらに食堂に設置したのは、簡易な特設ステージ。
炎の珠を出したり、つむじ風を起こしたり、水しぶきで虹を出したり。
精霊さんと妖精さんたちが代わる代わる、華麗なパフォーマンスを披露していき、お客さんたちを存分に楽しませた。
「精霊と妖精に会えるという……噂の村はここか?」
「随分、賑わっているな!」
ものすごい精霊さんたちが、ものすごくおいしい料理を食堂で提供してくれるのだ。
その噂は瞬く間に、世界中を駆け巡ってしまった。
精霊や妖精通の魔道具師さんたち、そして美味しいものには目がない美食家のお客さんたちが殺到し、さらに村は賑やかになった。
そして迎えた、期間限定のスペシャルイベントの最終日。
「ついに、この時が来たわね!」
『ついに……とは?』
いつもと違う私の雰囲気に、精霊さんたちがごくりと喉を鳴らせる。
「この調子なら、目標としていた傭兵を雇うこともできそうだわ!!」
『おおおお~!!』
弾けるような笑顔を浮かべて宣言した私の周りに、歓呼した精霊さんたちが集まって戯れ出した。
勇者リスアと魔王ウリたちのおかげで、ラトレ村の平和は守られている。
だが、王家や貴族、領主が関わってくると、話は大きく変わってくる。
人出が増えた今、もはや、傭兵を雇うことは最重要課題だろう。
テレビ番組の宣伝のおかげで、そのための資金は溜まりつつある。
「でも、傭兵さんたちを雇うとしたら、どのくらいの報酬額が必要なのかな?」
「そうね。常時となると、結構な額になりそうだわ。それに長期間、ベテランの傭兵さんたちを雇うのは領地間の軋轢もあって厳しそうね」
私が疑問を口にすると、アリスはうーんと考え込む。
「ベテランの傭兵さんとなると、そもそも引く手あまただろうし、いくら有名になったとはいえ、ラトレ村みたいな田舎はあまりいい条件の職場とは言えないわ」
「だったら、冒険者に依頼したらいいんじゃ……なくてどうですか?」
そこに、『魔道防犯カメラ』の状況を確認していたサフランくんが会話に入ってくる。
傭兵を雇えるようになるまでの間、何もしないわけにはいかない。
サフランくんの工房で、『防犯カメラの精霊さんをもとにした魔道具』を作ってもらったりと、村の安全面を強化してもらっていたのだ。
「冒険者に……?」
「もしかして、冒険者ギルドに依頼するの?」
思わぬ提案に、私とアリスは疑問の声を上げる。
サフランくんは満を持って切り出した。
「ありがとうございます。では、ごゆっくり」
「ありがとう。また、来るよ」
おいしい料理が食べたい。
その想いがあれば、もはや、背に腹はかえられないのだろう。
さらに食堂に設置したのは、簡易な特設ステージ。
炎の珠を出したり、つむじ風を起こしたり、水しぶきで虹を出したり。
精霊さんと妖精さんたちが代わる代わる、華麗なパフォーマンスを披露していき、お客さんたちを存分に楽しませた。
「精霊と妖精に会えるという……噂の村はここか?」
「随分、賑わっているな!」
ものすごい精霊さんたちが、ものすごくおいしい料理を食堂で提供してくれるのだ。
その噂は瞬く間に、世界中を駆け巡ってしまった。
精霊や妖精通の魔道具師さんたち、そして美味しいものには目がない美食家のお客さんたちが殺到し、さらに村は賑やかになった。
そして迎えた、期間限定のスペシャルイベントの最終日。
「ついに、この時が来たわね!」
『ついに……とは?』
いつもと違う私の雰囲気に、精霊さんたちがごくりと喉を鳴らせる。
「この調子なら、目標としていた傭兵を雇うこともできそうだわ!!」
『おおおお~!!』
弾けるような笑顔を浮かべて宣言した私の周りに、歓呼した精霊さんたちが集まって戯れ出した。
勇者リスアと魔王ウリたちのおかげで、ラトレ村の平和は守られている。
だが、王家や貴族、領主が関わってくると、話は大きく変わってくる。
人出が増えた今、もはや、傭兵を雇うことは最重要課題だろう。
テレビ番組の宣伝のおかげで、そのための資金は溜まりつつある。
「でも、傭兵さんたちを雇うとしたら、どのくらいの報酬額が必要なのかな?」
「そうね。常時となると、結構な額になりそうだわ。それに長期間、ベテランの傭兵さんたちを雇うのは領地間の軋轢もあって厳しそうね」
私が疑問を口にすると、アリスはうーんと考え込む。
「ベテランの傭兵さんとなると、そもそも引く手あまただろうし、いくら有名になったとはいえ、ラトレ村みたいな田舎はあまりいい条件の職場とは言えないわ」
「だったら、冒険者に依頼したらいいんじゃ……なくてどうですか?」
そこに、『魔道防犯カメラ』の状況を確認していたサフランくんが会話に入ってくる。
傭兵を雇えるようになるまでの間、何もしないわけにはいかない。
サフランくんの工房で、『防犯カメラの精霊さんをもとにした魔道具』を作ってもらったりと、村の安全面を強化してもらっていたのだ。
「冒険者に……?」
「もしかして、冒険者ギルドに依頼するの?」
思わぬ提案に、私とアリスは疑問の声を上げる。
サフランくんは満を持って切り出した。



