で……結論、肉は固い。
それに味付けはシンプル。
手の込んだ味付けはしていない。
やっぱり、日本にあるものが、この世界にはないからだろうか。
なら、日本の料理を作ったら、一大ブームになるかもしれない。
もっとも、別の私が、既に日本の料理を作って広めている可能性は高いんだけどね。
「こんにちは……ってなんだ? それ?」
その時、サフランくんがお店に入ってくる。
ベストタイミング!
ちょうど、魔道具のことで相談したいと思っていたんだ。
「サフランくん、ちょっと話できないかな?」
「アウリ様が、俺に話?」
私の言葉に、サフランくんが不思議そうに首をかしげる。
「うん。まずは、このクレープを食べてみて」
「クレープ? 食べ物なのか、これ?」
私が手招きすると、サフランくんはまじまじとクレープを眺めた。
「ほら、食べてみてよ、サフラン。絶対に気に入るから!」
「……ああ」
アリスの後押しに、サフランくんは席に座ると、おそるおそるクレープをかじる。
「なんだ!? すごくうまい!」
「美味しいでしょう。愛され食堂の新しいメニューの一つなの!」
サフランくんの瞳がぱあっと輝く。
私は嬉々として、話を進めていった。
「私たち、新しいメニューの追加と、この食堂のことを宣言しようと思っているの。でも、そのためには、サフランくんが造った魔道具がどうしても必要なのよ!」
「俺の……!?」
予想外すぎる誘い。
呆然とするサフランくんに、私は先程、みんなに話した内容を復唱した。
テレビ番組放送による宣言と日本料理のお披露目。
ひととおり話し終わった私が視線を向けると、サフランくんは呆気に取られていた。
壮大な計画になったことで、話についていけなくなったのかもしれない。
動揺をごまかすように、サフランくんはコホンと咳払いして、私たちを見つめてきた。
「思っていたより、話のスケールがでっかくて驚くことの連続だ……。そもそも、大精霊様は希少で、この世界にほとんどいないと聞いている。非常に、高位な存在……」
サフランくんは唸りながらも、さらに言葉を続ける。
「聖女が……アリスがいるだけで規格外なのに、アウリ様までもがこの村にいる。この事実を目の当たりにしたら、ジルハルト殿下も手のひらを返しそうだ。聖女と大精霊様がいると知れば、それで十分、引く手数多だろう」
改めて、私たちが直面したのは厳しい現実だった。
あちこち引っ張りだこなのは避けたい。
そう感じているのは私だけではなかった。
アリスも想像したのか、嫌そうな顔をしている。
それに味付けはシンプル。
手の込んだ味付けはしていない。
やっぱり、日本にあるものが、この世界にはないからだろうか。
なら、日本の料理を作ったら、一大ブームになるかもしれない。
もっとも、別の私が、既に日本の料理を作って広めている可能性は高いんだけどね。
「こんにちは……ってなんだ? それ?」
その時、サフランくんがお店に入ってくる。
ベストタイミング!
ちょうど、魔道具のことで相談したいと思っていたんだ。
「サフランくん、ちょっと話できないかな?」
「アウリ様が、俺に話?」
私の言葉に、サフランくんが不思議そうに首をかしげる。
「うん。まずは、このクレープを食べてみて」
「クレープ? 食べ物なのか、これ?」
私が手招きすると、サフランくんはまじまじとクレープを眺めた。
「ほら、食べてみてよ、サフラン。絶対に気に入るから!」
「……ああ」
アリスの後押しに、サフランくんは席に座ると、おそるおそるクレープをかじる。
「なんだ!? すごくうまい!」
「美味しいでしょう。愛され食堂の新しいメニューの一つなの!」
サフランくんの瞳がぱあっと輝く。
私は嬉々として、話を進めていった。
「私たち、新しいメニューの追加と、この食堂のことを宣言しようと思っているの。でも、そのためには、サフランくんが造った魔道具がどうしても必要なのよ!」
「俺の……!?」
予想外すぎる誘い。
呆然とするサフランくんに、私は先程、みんなに話した内容を復唱した。
テレビ番組放送による宣言と日本料理のお披露目。
ひととおり話し終わった私が視線を向けると、サフランくんは呆気に取られていた。
壮大な計画になったことで、話についていけなくなったのかもしれない。
動揺をごまかすように、サフランくんはコホンと咳払いして、私たちを見つめてきた。
「思っていたより、話のスケールがでっかくて驚くことの連続だ……。そもそも、大精霊様は希少で、この世界にほとんどいないと聞いている。非常に、高位な存在……」
サフランくんは唸りながらも、さらに言葉を続ける。
「聖女が……アリスがいるだけで規格外なのに、アウリ様までもがこの村にいる。この事実を目の当たりにしたら、ジルハルト殿下も手のひらを返しそうだ。聖女と大精霊様がいると知れば、それで十分、引く手数多だろう」
改めて、私たちが直面したのは厳しい現実だった。
あちこち引っ張りだこなのは避けたい。
そう感じているのは私だけではなかった。
アリスも想像したのか、嫌そうな顔をしている。



