生徒会長と秘密の契約


でもコスプレ喫茶と謳っているのに、普通の制服で出るわけにはいかないし……。

なにか着れる衣装は……。
俺はキョロキョロと辺りを見渡したが、他の衣装は残っていなかった。

「どうしよう……」

たしか、衣装は男女兼用で着れるように大きめに作ってると言ってた。

頑張れば着れないことはない?
生徒会長喫茶に穴をあけないため、羞恥心を捨ててお店に出る。

ええい!
みんなのためだ!

俺はしぶしぶ衣装に手を通した。

「こ、これは……事故だろ」

ワイシャツはボタンが第2ボタンくらいまで開いているタイプ。
スカートはやはり男が着るには短すぎるし、とにかく違和感があった。

ス―スーする……。

こんなだらしのない制服の着方、今までしたことないぞ!
これは大問題だ!

「やっぱり無理」

俺が着替え直そうと思っていると、突然生徒会室のドアが開いた。

「うわっ」
「あ、すみません……」

とっさに体を隠す。
すると、そこに入って来たのは宇佐美だった。

う、なんでこんな時に宇佐美が……っ。
一番見られたくなかった。

「唯人先輩……?」